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仕事の効率

前回からの関連で本を紹介します。
いまのビジネスの世界。
以前とは随分変わってきているようです。
終身雇用に基づく年功序列制度。一つの会社に入ってしまえば、30年後の自分の給与額が予測できた時代。
会社にいれば、自動的に役職も上がり、給与も上がる。
今はこんな時代遅れの妄想をしていたら、いつのまにか取り残されるでしょう。
こんな現状と私たちの身の振り方について、面白い切り口で書かれている本があります。

ライフハックのつくりかた Book ライフハックのつくりかた

著者:小山 龍介
販売元:ソフトバンク クリエイティブ
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この本ではビジネスの世界の変化を、科学の世界で起きた「天文学」から「気象学」への変化にあてはめて書かれています。
「天文学」の世界では相当先の未来まで正確な予測が可能だそうです。
しかし、「気象学」になると最新の科学をもってしても、天気予報の精度を上げるのは困難です。
現在は「気象学」的なビジネスだそうです。
つまり、なにが起こっているのか判り難い、予測がつき難いのが今のビジネスの世界なのです。
本書で仕事の効率の概念について以下のように書かれています。(下記引用)

「仕事の効率」という概念が昔と今ではまったく異なっているためです。
一言で言えば、「仕事の効果」が求められるようになってきたためです。
今の知識労働者(ナレッジワーカー)は効率ではなく効果こそ求められている、ということなんです。
これが「気象学」の怖さです。
無駄を省いていくことはもちろん重要なのですが、それだけにかまっていると世の中のルールが変わってしまって、そもそもその作業が無意味になってしまうかもしれない。
そこで必要なのが、変わっていくルールを把握しながら、新しい価値を生み出していく力。
効率ではなく効果を追い求めていく姿勢です。
「効果的なアイデアを生み出せるか」が問題になるわけです。
そしてもっと言うならば、「何が効果的なアイデアなのか」を瞬時に見分ける判断力が必要になってくるわけです。
そしてこの仕事上の効果がそのまま、給与にも反映されてしまう時代になってきました。
勝ち組、負け組みなんて言葉がありますが、ぼくたちナレッジワーカーにとって、この二極化の本質は勝った負けたではなく、仕事に対する意識の持ち方の違いに行き着くと言っても過言ではないでしょう。
例えば「ホワイトカラー・エグゼンプション」(労働時間規制適用免除制度)。
もう誰も、ぼくたちが働いた「時間」に対してお金なんて払ってくれなくなるんです。
そこで議論されるのは、働いたことによる成果だけ。
だからこそ、より成果の上がる「効果的な仕事術」、つまり「効果」を見分けるような仕事術が必要になるんです。
例えばクリエイティブな仕事のために必要なのは「時間」ではないということ。時間よりむしろ、クリエイティブを引き出す「空間」が必要なんです。

気象学的ビジネスの世界では何が必要なのかが、本書より読み取れます。

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