記憶法
私の記憶が一番良かったのは中学から高校時代の頃だろうか。英語のテキストも丸々一冊暗記できたのであった。
が、今は・・・
記憶力はすっかり落ちてしまった。
でも多少なりとも知恵がついてきたので、効率的な記憶法を本などから学ぶことができる。
記憶法を知るには、まず脳の機能を知るのがいいだろう。
キーワードは「海馬」「側頭葉」「保存期間」「アクセス」
情報は最終的には大脳皮質の側頭葉に長期記憶という安定した形で保存されるようです。
ここで長期記憶として保存するには海馬が重要な役割をはたします。
この海馬に記憶された情報のうち、何度もアクセスがあったものが重要であると判断され、
最終的に側頭葉に送られて長期記憶として定着します。
つまり
情報は最初は海馬に行きます。ここで一時的に保存されます。(海馬とはコンピュータに例えるととメモリーの部分です)
そして反復アクセスがあった情報に対しては側頭葉に長期保存されます。(側頭葉はコンピュータに例えるとハードディスクの部分です)
ところで、海馬に保存される期間とはどのぐらいなのでしょう。最近の研究では30日前後だと言われているようです。
この30日以内に反復アクセスがない情報に関しては、やがて削除されてしまうようです。
勉強でいうと復習しない限り記憶力はつかないのです。
この機能を上手く活かすと
①情報をインプットする
②一週間後に再度同じ情報をインプットする
③更に一週間後に情報をインプットする
④最初のインプットから一ヶ月以内に最後の情報のインプットをする
つまり
一ヶ月の間に3回の同一情報のインプットが効率的に記憶できる方法のようである。
更に海馬が情報を完全に一時記憶できるのは24時間だそうです。
その記憶を分別整理するのには6時間かかります。
分別整理に関しては睡眠中に行なうそうで、このことから最低でも6時間睡眠をとることも記憶を高める上で重要です。
以下の本を参考にしました。
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脳を活かす勉強法 著者:茂木 健一郎 |
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新・学問のすすめ 著者:和田 秀樹 |
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「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55 著者:古市幸雄 |
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寝ている間も仕事が片づく超脳力 著者:中井隆栄 |
脳に関してはやはり茂木健一郎さんの本がすごくわかりやすく書いてありました。
さて実践編としてはレバレッジ記憶術が参考になりそうです。
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レバレッジ勉強法 著者:本田直之 |
一冊の参考書を三回繰り返し、記憶しづらい物を抽出し、頭に刷り込む記憶法です。
簡単に書きますと
1回転目はまず通読します。(理解度20%)
2回転目は覚えにくい物をあぶりだす。(理解度50%)
3回転目は重要かつ覚えにくい物を絞り込む。(理解度80%)
最後に
理解できていない物をカードにかいて覚えるカード勝ち抜き戦(理解度99%)
途中途中にインプットとアウトプットを繰り返す。
著者の勧める物事を全体をとおして見渡す「俯瞰」という考えを実践した効率的な記憶法が載っています。
これもお金を出して買うには損のない本です。
詳しくは一度読んでみてください。
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