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2008年8月の6件の記事

思考の整理学

思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫) Book 思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)

著者:外山 滋比古
販売元:筑摩書房
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1986年4月に第一刷発行である。
2008年6月で第四六刷発行と記されている。

最初に出された頃は、私はまだ二十歳を向かえる前である。
時代もIT文化にはまだ遠い時代であっただろうか。

当時を思い出してみた。
この頃は確か予備校に通っていたか、バイトをしていた頃である。
バイトで稼いだお金でパソコンを買った。
当然ウインドウズというOSは存在しない時代で、
MSXというソフトの統一規格があった。
ベイシック、マシン語の時代である。
私が買ったパソコンは記憶に間違えがなければシャープのパソコンテレビである。
パソコンしながらテレビも見れる機能がついたものであった。
記憶媒体はカセットテープであった。
フロッピー版もあったが、価格が高価になるので買えなかった。
このカセットテープ版だと、例えばゲームをするにしても、
ステージや面が変わるたびにロードして、ゲームがなかなか進まなかった記憶がある。

前置きが長くなってしまったが、そんな時代に発売されていた書籍である。
思考、発想法の基本となった本と思えるほど現代のビジネス書などにも通じる内容である。
もちろん整理法、発想法、思考法などもアナログ、紙ベースである。
これが今読むと逆に新鮮である。
アイデア、情報を醗酵させたり、寝かしたり、触媒をつかったりするあたりは、
以前に当ブログで紹介したジェームス・W・ヤングの「アイデアの作り方」にも通じるところがあります。

アイデアのつくり方 Book アイデアのつくり方

著者:ジェームス W.ヤング,今井 茂雄
販売元:ティビーエス・ブリタニカ
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ジェームス・W・ヤングはアイデアの作成を次の手順としています。
①データ(資料)集め・・・・・・ネタ集め
②データの咀嚼(そしゃく)・・ネタを触って色々な角度から見る
③データの組み合わせ・・・・問題を放棄する。できるだけ完全に心の外に放り出す。
自分の感情・想像力を刺激するものに心を移す。
④アイデアの発見(実際の誕生)
⑤アイデアのチェック

一方「思考の整理学」ではこんな感じです。

素材を醗酵させ寝かせ触媒を作用させることにより新しいものが生まれる

この醗酵素がアイデアやヒント。それは異質なところから持ってくる。
そしてしばらく寝かせる。すると素材と酵素の化学反応が進行する。
ここでの寝かせるとは「しばらく頭の中から忘れることである」
「見つめるナベは煮えない」 時間をかける。
触媒は化学反応のきっかけをつくるもの。寝かせた素材を再び呼び起こすものである。

両者の発想のポイントとしては、頭の中からその思考を一度外に出し、すっかり忘れ去ることが必要なようです。
そしてある時に「思いつく」「ひらめく」。
実はこれは「思い出す」ことなのです。
無意識に覚えていたことを思い出す瞬間を人は「ひらめいた」と感じるそうです。
ですから基本的に「仕込み」は大事です。何もないところからは何も生まれないのです。

本書ではこの素材、ネタをどう整理して、記録していくかの方法も書かれています。
頭の中に浮かんだ素材(ネタ)を手帳、メモ、ノートなどに記入します。
これは頭の中から忘れるためです。そして寝かせます。
ある程度寝かせたところでこれを見返します。
当然、素材の中には腐ってしまったものや面白く脈があるものが混在します。
そこで脈がある素材は別のノートに移す作業をします。
ここで面白いのが、コンテクスト(環境、背景)が変わることにより、
その素材の意味は多少なりとも変化するということです。
手帳の中にあったアイデアをノートに移してやると、それだけで新しい意味を帯びるようになるというのです。
このあたりの考え方は非常に参考になります。
この移植作業により素材は変形し新しい面が見えることを期待できます。

このようにしてネタ帳を作っていくのです。

フェラーリと鉄瓶―一本の線から生まれる「価値あるものづくり」 Book フェラーリと鉄瓶―一本の線から生まれる「価値あるものづくり」

著者:奥山 清行
販売元:PHP研究所
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こちらの著者の奥山さんは一日に100個以上のアイデアをスケッチブックに残すことを自分のノルマにしているそうです。
以前にテレビ東京のカンブリア宮殿に出演されていた時に話されていました。
奥山さんは以前にフェラーリなどのデザインを手がけるピニンファリーナというイタリアのデザイン工房に籍をおき、そこでデザイン部門の最高責任者デザインディレクターを務めた人物です。日本にもどってきてからは、工業デザインも行っています。
アイデアは欲しい時にすぐに思いつくほど単純ではありません。
デザインの世界でもスピードが命です。必要な時にデザインがでないとチャンスも逃げていきます。
奥山さんはその為に常にアイデア、デザインをストックしているそうです。

ノートの移植作業は価値のある素材を溜めるには非常にいいかと思います。

思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫) Book 思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)

著者:外山 滋比古
販売元:筑摩書房
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この書籍は文脈にセンスがあります。活字が生きているようで、味わい深い文章です。
一冊の中に数々の思考の手助けになるネタが満載です。

私のお気に入りの書籍が一冊増えました。これまた超お得な520円です。

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読書術

私の読書の仕方book

読んだ書籍の中から自分にあった読書術を取り入れています。
①本を手にする。
②本を持った時の感覚を知る。(重さ、厚さ、紙質等)
③表紙、帯などから本の内容を探る。
④初めて読む著者であれば、プロフィールの確認。
⑤最近は発売してすぐ読む機会も多いが、念の為第一刷発行の年月日を見る。増刷の状況も確認。
⑥前書き、目次を確認して本の大まかな内容、流れを見る。場合によっては後書きもここで読む
⑦本文を読む。基本的には気になった部分には線を引くか、囲う。付箋紙や本のふちを折ることは今はやっていない。
⑧わからなくても、とにかく読み進める。読み進めることによって理解できることもある。(第一段階としては俯瞰読み)
⑨一度読みですまなかったものは、もう一度読み返す。一度目よりは短時間で読めるし理解度も上がる。
⑩読書メモ。Webチェック等の確認。最近は読書メモの変わりにマインドピースでまとめています。
⑪良かった本はブログへの記事。

基本はアウトプット重視、目的重視の多読がメインです。

レバレッジ・リーディング Book レバレッジ・リーディング

著者:本田 直之
販売元:東洋経済新報社
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こちらのレバレッジ・リーディングの影響も大きいです。
その後のレバレッジシリーズも時間術などで私に影響を与えました。

レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書 ほ 2-1) Book レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書 ほ 2-1)

著者:本田 直之
販売元:幻冬舎
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レバレッジシリーズの中ではこれが一番のお気に入りです。

これもよく言われていることですが、私も同時に何冊もの本を読みます。
その時の気分により、内容の吸収に差があるので、その時に適した内容の本を読みます。
また読書により気分転換もできるので、なるべく何冊かはストックしています。
金銭的自由が許せる範囲内ですが・・・coldsweats02

速読術は持っていないのですが、やはり慣れが大きいのでしょうか。
読み慣れてくると随分速く読めて内容が理解できるようになりました。
数をこなすのも必要なことでしょう。
ただ最近はもう少し時間をかけてもいいので、アウトプット量を増やせる読み方を考えています。
ブログへ記事にする為、少し急ぎ気味のところもありましてcoldsweats01
少々、本を読む目的がずれてきているのかも。
今後は読書後に「実践するリスト」を書き出し、実践する為のスケジュールの仕組みを作る必要があるのかもしれません。
ここまですると1500円という書籍代の元はきっと取れるでしょう。

本選びも随分的中率が高くなってきましたが、
それでも途中まで読んで自分には合わない本を買ってしまうことがあります。
もちろんWebで買うとその確率は高くなるのですが、
リアル書店で中身を確認して買っても失敗する時があります。
限られた予算の中での失敗はかなり痛いです。
とりあえずすべてのページに指紋は残しますが、やはり駄目なものは駄目な場合が多いです。

私が本を選ぶ際に参考にしているサイトです。
マインドマップ的読書感想文
ビジネスブックマラソン(メルマガです。)
他にもいろいろありますが、この二つは参考になる点が多いです。

もちろんアマゾンは貴重な情報源の一つです。
自分が書籍を購入、お気に入りなど書籍を登録することによって
お勧め書籍が上がってきますので、それも参考になります。
ただしアマゾンの書籍レビューはあまり参考にはしません。
結構、ヤラセというかサクラが多いですから・・・weep

今回は私の読書法と書籍選びについて書いてみました。

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視覚マーケティングのススメ

視覚マーケティングのススメ Book 視覚マーケティングのススメ

著者:ウジ トモコ
販売元:クロスメディア・パブリッシング
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(本書 はじめに より抜粋)
デザインを経営に活かす企業・・・・・・・顧客の心をつかみ、グローバルに活躍
デザインを経営に活かせない企業・・・売上や利益の減少から経費削減と資金繰りに悩む

デザインを導入=マーケティングをする

デザインをただ単なるデザインするのではなく、デザインにより戦略を可視化する。
「視覚マーケティング」

小さな会社の苦手とするところです。
一番投資しない部分といってもいいのかもしれません。
多分、私が勤める会社もそうだと思います。
会社のブランド構築ができない。

そもそもデザインにお金をかけてどうするの?といったところです。
そんな方に本書では、
デザインにうまく投資していくための3つの視点が紹介されています。

1.ブランドを育てながら
2.付加価値商品を創りだし
3.既存商品をマーケティングしてさらに売る

デザインは資産であり消耗品ではない

本書の前半はデザイン戦略について、後半は実際のデザインの使い方、
効果の出し方などが書かれています。
ちょっとまとめ難い内容ですが、デザイン、ブランディングの重要性がわかる一冊になっています。

視覚マーケティングのススメ Book 視覚マーケティングのススメ

著者:ウジ トモコ
販売元:クロスメディア・パブリッシング
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「心の翼」の見つけ方

「心の翼」の見つけ方 Book 「心の翼」の見つけ方

著者:浜口 隆則
販売元:フォレスト出版
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ニワトリに育てられたタカは、
飛べなくなってしまうそうです。
そのタカは本当に飛べなくなったわけではありません。
飛べないという「思い込み」を持ってしまっただけです。

こんな言葉から始まる本書は「思い込み」によって見えなくなっている、
「心の翼」を見つけ出すための「8つの習慣」を紹介しています。
「思い込み」により「自己制限」をつくってしまう。
自分で自分の限界を決めてしまうのです。

様々な人が残している言葉に次のような言葉があります。
「人は思っているような人になる」
「自分がイメージできないことは、できない」

本書でも自己像という言葉で書かれていますが、
このセルフイメージを過小評価し、負のイメージばかりもっていると、
そのような自分になってしまうのです。

本書で印象的な言葉に次のようなものがありました。
「雪が降っても自分の責任」

これは実際に著者が体験した出来事です。
立ち上げた事業が軌道にのらない毎日。
さらに雪まで降ってきて客足が遠のく。
そんな日々を過ごしていたそうです。
そして、うまくいかない原因を雪のせいにすり替えていたのでした。
きっと誰にでも身に覚えのあることではないでしょうか。
しかし、著者はある時、「雪が降ることも自分の責任だ」と受け止めたのです。
自分が変わった時から世界(自分を取り巻く環境)は変わって行ったそうです。

「自分の人生で起こるさまざまなことを、どの程度、
自分の責任だと考えているのか?」

人生とは起こることより、起こってしまったことに対してどのように自分が対応できるかが
重要になってくるということです。

第4の習慣にはこんなことが書かれています。
「運はコントロールできない」という思い込みを捨てる。
「運」というものは自分がふりまいた種が返ってきていることだけのこと、と書かれています。
アクションが種で、種が実を結ぶまでには時間がかかります。
「原因」と「結果」にはタイムラグがあるので注意が必要だそうです。

さまざまな「思い込み」を捨てると新しい視点を発見できるはずです。

マインドピースでまとめました。

Photo

(クリックで大きく見れますup

「心の翼」の見つけ方 Book 「心の翼」の見つけ方

著者:浜口 隆則
販売元:フォレスト出版
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ワンランク上の問題解決の技術

ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ Book ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ

著者:横田 尚哉
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ちょっと厄介な書籍の登場です。(いい意味でcoldsweats01
ファンクショナル・アプローチ
私はこの書籍を通して初めて知った言葉です。
ここでいうファンクションとは機能、目的、効用、意図などを表しています。
このファンクションを使った問題解決の方法が書かれています。

ファンクショナル・アプローチで視点が変わり、
現象にとらわれずに本質を見つけることができるようになります。
そしてワンランク上の解決が可能になるのです。
本書ではかなり丁寧にファンクショナル・アプローチの手順が書かれています。

この手の問題解決の技術は例にもれず、実際に使ってモノにしていくしかありません。
ファンクショナル・アプローチの実践にあたり、分解の作業でロジック・ツリーを使います。
FASTダイアグラムというツリーですが、これが非常に理に適ったものです。
ファンクションを「名詞+他動詞」で表現して付箋紙にファンクションを書き出しツリーを構築していきます。
私にとっては全く新しいアプローチの仕方でしたので、
参考になるところが多くありました。

最初に厄介な書籍と書いたのは、
この方法を習得できると確かにワンランク上の問題解決が出来るのですが、
習得するのにはそれなりに努力を要します。
自分を高めるには非常にありがたい書籍なのですが・・・と思いつつ、
やらない自分にとっては厄介な書籍となってしまうのです・・・   なんとか打ち破るぞ。

タイトルに「実践編」とあるだけに、問題解決のマニュアルとして使える一冊です。

マインドピースでまとめておきます。(読んだ方でないと、わからないかも)

Vol1

2

Vol3

(クリックで大きく見れますup

ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ Book ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ

著者:横田 尚哉
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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マインドハックス勉強法

ハック系の勉強本と言えば当ブログでも以前に紹介した

STUDY HACKS! Book STUDY HACKS!

著者:小山 龍介
販売元:東洋経済新報社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

があります。

今回のはマインドに注目したハック系勉強法本です。

脳と心を味方につける マインドハックス勉強法 Book 脳と心を味方につける マインドハックス勉強法

著者:佐々木 正悟
販売元:日本実業出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「勉強するときのマインド(精神状態)」

本の構成としては「どこから読んでもいい」ようになっています。
スキマ時間を見つけて読むのに最適な書籍です。
タイトルは勉強法とついていますが、それほど勉強法を意識して読む必要はないかと思います。
いろいろな事に応用可能なマインドハックです、

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