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未来を予見する「5つの法則」

未来を予見する「5つの法則」 Book 未来を予見する「5つの法則」

著者:田坂 広志
販売元:光文社
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弁証法的思考でよむ「次なる変化」
これ副題です。

「未来は予測」できないが
弁証法によって「未来は予見」できるというのが本書で書かれていることです。

本書でいう弁証法の「5つの法則」とは

第一の法則 「螺旋的プロセス」による発展の法則

第二の法則 「否定の否定」による発展の法則

第三の法則 「量から質への転化」による発展の法則

第四の法則 「「対立物の相互浸透」による発展の法則

第五の法則 「矛盾の止揚」による発展の法則

私の感想としては、第五の法則のように矛盾を戦わせることにより
発展を遂げる世界観なので、ある意味「なんでもあり的」なところがあります。

つまり過去に起こったことであればいかようにでもこじつけができる。
実際に本書で書かれていることも、過去、あるいは今現在起き始めている事物のことであって、
けっして未来のことは予見されているようには思いませんでした。
特に本書の後半部分は非常に抽象的なアプローチで逃げているように感じました。

ただこの「5つの法則」を知っていることにより、考え方の幅が広がるのは確かです。
読んで自分の仕事にあてはめてみるのも面白いかと思います。

ということで私も少し考えてみました。
私は調剤薬局で働く薬剤師です。
私の周りでは今後何が起きてくるのでしょう。

「螺旋的プロセス」により
「進歩・発展」「復活・復古」が同時に起きます。
古いものが、新たな価値を伴って、復活してくるプロセスです。
「合理化」と「効率化」が進み重要度が落ちてひとたび消えていった「古いシステム」が復活する。

「古い薬局スタイル」の復活・・・・街角相談薬局、パパママ薬局

合理化、効率化が進み街角の薬局は大手チェーンのドラッグストアなどにより
顧客からは重要度が落ちてしまった。
しかし、この「古い薬局スタイル」が復活するにあたり、
「新たな価値」とは何になるのだろう。

本書では懐かしいものが復活するのを予見するプロセスも書かれている。

①「何が復活してくるか」を読む・・・・・・・古い薬局スタイル
②「何が消えていったのか」を見る・・・・・コミュニケーション、相談
③「なぜ消えていったのか」を考える・・・現代のライフスタイルに合わなくなった
④「どうすれば復活できるか」を考える・・・ネット会員向薬局コミュニティサイト開設

こんな感じで予見できる。
しかし、お年寄りなどすべての人が使いこなせるシステムではない。
だとすれば、別の方法があるはず。

本書ではWeb2.0によるネット革命による進化にかなりよっているので、
ここのあたりの予見は苦手なところである。

本書でいう「進化」とは「多様化」
「便利になった懐かしいもの」の発見がポイントになる。

何が「懐かしい」のか?
何が「便利になった」のか?

このあたりを薬局にあてはめるとすると何だろうか。

さらに考えのヒントとしては
「否定の否定」による発展の法則である。

「トレンド」の「リバウンド」
「価格競争」から「付加価値競争」
「企業中心市場」から「顧客中心市場」

これにより本書では
中間業者の進化「ニューミドルマン」
さらにニューミドルマンが「コンシェルジュ」への変化が始まっていることが書かれている。

「コンシェルジュ」とは顧客の方を向いて「購買支援」をしていたニューミドルマンが
更なる進化を遂げて「生活支援」「生活提案」をも提供するものである。

薬局における「コンシェルジュ」的ビジネスモデルとは?

もうひとつのヒントとして
「量から質への転化」による発展の法則である。

ある「量」が一定の水準を超えると、急に「質」が大きな変化を遂げる。

薬局における「量」とは?そしてそれによって変わる「質」とは?

さらに「コスト」が劇的に下がると「ビジネスモデル」が進化する。

薬局でのコストと言えば薬剤師の人件費。
来年度には登録販売者という制度が始まります。
これは薬剤師でなくても薬が売れるというものです。(一部除外あり)

これにより、ドラッグストアでは薬剤師なしの店舗が出現したり
コンビニやスーパーでも薬の販売が始まったりすることが予想されています。
新たなビジネスモデルも出現してくるでしょう。

調剤薬局で考えると薬剤費でしょうか。
浸透つつあるジェネリック医薬品(後発医薬品)
従来の先発医薬品より格安な価格で患者が薬を服用できるというもの。

薬剤コストが下がり患者(消費者)の意識が今後どう変わってくるのかも
ビジネスモデルに影響がでるかも知れません。

調剤薬局は医師の発行する処方箋がないと薬は出せません。
当然のごとく医師の方を向いて仕事をしてきました。

ニューミドルマン、コンシェルジュの出現の考え方をすると
今後はもっと患者(顧客)の方を向いていかなくてはなりません。

患者(顧客)への購買支援、生活支援、生活提案。
現在の調剤薬局でのビジネスモデルではうまく説明がつきません。
何らかの形で「古い薬局スタイル」との融合が必要な気がします。
漢方薬局というのも考えられます。
もちろん従来のものとは大きくビジネスモデルを変える必要があるはずですが。

なんとなく大局的には方向性は見えている気がしますが、
はっきりとした答えがでないのは私も著者と同じです。

もう少し考えを寝かしてみる必要があります。
思いついたらまた記事にしたいと思います。

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