NLPを使って【花粉症からの解放】 No.2
前回からの続き、【花粉症からの解放】の2回目です。
心から身体にアプローチすることにより、花粉症を治すことはできないか?
今回は私に花粉症のアレルギー反応を起こしている、無意識領域のビリーフを探って行きます。
私が花粉に関して今まで、人に話したり、自分なりに理解していた言葉を思い出します。
これがビリーフになっている可能性があります。
①花粉が身体に入ると、異物(花粉)を体外に排出する為に、鼻水を出し、目から涙を出す。
②花粉は身体にとって害である。
③花粉を吸い込むからアレルギー反応がでるのだ。
④花粉を吸い込むことによる免疫反応の過剰反応だ。
⑤花粉症の症状は朝ひどく出る。通称、「モーニングアタック」と呼ばれる。
⑥雨の日などは、花粉が舞わないので症状が軽くなる。
こんなところが思い出されます。
「ネガティブなビリーフ」となっているものを検証します。
ここでの「ネガティブなビリーフ」とは、
私の花粉による正常な免疫反応に制限をかけているビリーフです。
「思い込み」を見つける。
あらゆる花粉は年中飛んでいる。しかし、自分が花粉症を発症するのは限られた時期だけである。
つまり花粉に対して正常な免疫反応をしている私が存在している。花粉は異物であるとは限らない。
「花粉」=「異物」=「害」は成り立たない。
免疫反応が過剰に働いて、花粉症を引き起こしていると思っているが、
本来人間にはホメオスタシス(恒常性維持機能)が働いている為、過剰反応は起きない。
雨の日でも鼻水がでることがある。
このように言葉を繰り出していくと「思い込み」と「真実」の区別が明確になります。
多くの思い込みにより、私の花粉症が発症していることが意識領域で明らかになってきます。
ここで私にとっての「花粉症の肯定的意図とは?」を考えていきます。
NLPの前提に次のようなものがあります。
・「すべての行動は肯定的意図によって起こる」
全ての行動は何らかの役に立っている。
・「いつでも現在可能な最善を尽くしている」
人はいつでも、その時できる最高の選択をしている。
その選択は、自己防衛的であったり、変わっていたり、よくないものかもしれません。
しかし、その時においては最善の選択なのです。
つまり無意識には、「どんな時も私を守る為の肯定的な意図がある」ということです。
では、私にとっての花粉症の肯定的な意図とは?
例えば、花粉症状でつらい思いをしていることによって周りからの同情をかったり、注目してもらいたいとう意図。
あるいは、花粉が健康上の害をもたらすのでアレルギー反応を起こして気づかしているという意図。
アレルゲンとなっている花粉は良性のもので、健康上の問題を引き起こすものではない。
花粉症が一般的になり、症状に悩まされる人が多いので、それによって自分が同情されることはないと思う。
それでは、いったい何が肯定的な意図なのか?
私は花粉症の症状が実際に起きている時のことを思い出します。
この場合の内的体験は臨場感をつける為にアソシエイトします。
「鼻水が滝のように鼻から流れていきます。すすってもすすっても鼻水はでてきます。
鼻水が出てくる感覚すらなくなってきます。下を向いているとポタポタと鼻水が落ちてきます。
自分の呼吸かできなくなっています。鼻での呼吸はよくわからなくなり、口でハアハアと・・・ 息苦しい。
鼻をかんでも、1秒後にはまたタラーッと鼻水がでてきます。物事に意識を集中することもできなくなってきます。
しばらくすると今朝服用した薬の効き目がでてきます。が、眠気で頭がボーッとしてきます。何かを考えることも
難しくなってきます・・・」
内的体験で花粉症が起きている時の感覚にアクセスした結果、何がわかったのでしょう?
最終的な私の身体状態は・・・
「私は花粉症により意識を集中できなくなり、ボーッとして何も考えられなくなりました。」
私にとっての花粉症の肯定的意図とは、「何も考えられなくする」ということです。
これはどういうことかというと、「頭、或いは心のオーバーヒートを回避していた」と言い換えることができます。
ストレスやネガティブな心理状態のせいで、
免疫システムの働きが抑制されている時などに、花粉などのアレルゲンにさらされることによって、
この二つが無意識レベルで誤って結びつけられていたのです。
少しまとめていきます。
私にとっての花粉症とは、以前にできた一つのプログラムです。
強いストレスを受けた時やネガティブな心理状態が続いた時に、
心的損傷から身を守るため思考を停止させるように無意識は働きます。
その状態の時にある種の花粉にさらされることで、「ある繋がり」ができます。
「ストレス」-「花粉」-「思考停止」-「頭を休める」
本来ならこの繋がりになくていい「花粉」が入り込んでしまったのです。
そして花粉を吸ったらダイレクトに反応して、頭を休ませる為の症状を次々と自身に浴びせているという訳です。
私にとっての「花粉症の肯定的な意図」は「頭(心)を休める為」でした。
ビリーフを書き換えていく場合、この肯定的意図を大切にしなければなりません。
別の方法で肯定的意図を満たさないと無意識が変化を拒否します。
つまりビリーフチェンジは上手くいきません。
このことについてはまた次回以降に考えていきます。
「思い込み」と「肯定的意図」がハッキリしてきました。
いよいよ次回は「思い込み」を変えていきます。
(参考書籍)
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こころのウイルス 著者:ドナルド ロフランド |
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コメント
アメブロから参りました。
読者登録ありがとうございます!
素晴らしい内容ですね。感服いたしました。
わたくしも、学ばさせてください♪
投稿: マイケル山浦 | 2009年9月17日 (木) 00時24分
コヨーテです。
マイケル山浦さん、コメントありがとうございます。
正直、NLPのプロの方にブログを見られると、すごく恥ずかしいです。(苦笑)
マイケルさんのブログで、NLPを深めていきますので、
また、よろしくお願いしますねぇ~。
投稿: コヨーテ | 2009年9月17日 (木) 07時26分