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2009年11月の6件の記事

山崎啓支さんインタビュー記事より

NLPラーニングの山崎啓支さんのインタビュー記事が出ていたので、そこから抜粋します。
詳しい全文はこちらに載っています。
日本メンタルサービス研究所
http://www.jcounselor.net/11interview/archives/2009/11/post_23.html

全4回の第2回『一切の価値観を脇に置くと「ありのままの自分」が見える』より

以下抜粋

イメージは変えられるんです。
本当のあなたはあなたが身にまっとっている「イメージ」ではなくて、
「あなたの本質」なんです。

自分自身のイメージは過去の体験、偶然の体験が創りあげたもの。
イメージは記憶の産物である。
過去の記憶が変われば自分に対するイメージは変わる。
セルフイメージは記憶であり、実態はない。

基本的に人間は条件付けられた存在です。

「イメージとしての私」から一切の記憶をなくしたとしたら、何が残るのか?
記憶がないから恐怖症も苦手意識もない。
「イメージとしての私」の「私」とは「記憶」のこと。

「本来の自分」とは記憶ではないはず。
「本来の自分」は価値観に一切とらわれることはなくなるはずです。
なぜならば、価値観は生まれつきのものではなく、その後の体験、経験からできているからです。
体験や経験の積み重ねによって価値観は作られます。
それがなくなった人間が存在するならば、未来に対する不安はなくなるはずです。
そこには何も存在しません。
記憶が価値観などの観念を作り出しているのです。
そして、それらの観念が模範や基準をつくりだして、
「在るべき姿」「希望」「不安」などを作り出す原因になるのです。

仮に記憶がなくなれば、希望も不安もない。
過去に対する後悔もない。過去に対する良い思いでもない。
そしてその時には現在・過去・未来というイメージとしての「時間」の存在はない。

未来とは過去の記憶の事です。過去の記憶があるから、不安になる。
例えば、お金で困った体験があると、それが原因で未来に対してお金の不安をもつ。

もし過去がなければ、未来に希望もない。
過去の経験や価値観から、「将来こうなりたい」という期待や希望を生み出す。
そこから「なりたい自分」が生まれる。
その「なりたい自分」と「今現在の自分」を比較することにより自己否定の原因が生まれる。

セルフイメージの高い人の特徴は今現在の「ありのままの自分」でOKだと思っているかどうか。

現在の自分は過去の記憶の集積です。
過去の記憶がなければ、現在の自分は存在しないのです。

「イメージとしての私」が苦しみを創り出す。
他人や自分自身に対してイメージをかぶせて見ている。
純粋には見ることができない。

自分の中の価値観にそぐわない事があったとすると、違和感を感じるかもしれない。
相手が話す内容は、本当は無色透明のはずだが、無色透明に聴く事ができない。
人間は経験を通してしか聴けていないはずです。
経験の正体は記憶。

「経験」が外側の世界を見る際のフィルターになる。
「私の経験」を通してその存在をみる。
私を通して誰かを見る限り、良い悪いが存在する。
完全な意味でのニュートラルになることなんてありえない。

自分の記憶を貼り付けてその人を見ている
自分の経験を通してみている。
だから他人は自分の鏡。

本来自分が生まれてきた性質に合わせる。
本当の自分は「イメージとしての自分」ではなくて「本質」のはず。
「本質」の上に記憶を重ねてきた。

価値観とは自分のこと。
価値観の通りであれば良し、かけ離れたことをした時は後悔する。
価値観と通りに生きなければいけないのが人間なのか。
価値観はそれを信じて、大切だと思っている人にとってのみ大切なこと。
価値観をいったん脇に置いて人を見ると、「ありのままのその人」。
それは赤ちゃんが、ただ存在しているだけで素晴らしいように。

そして価値観を脇に置いて自分自身を見たときに何があるのか?
そこには「ありのままの自分」がいる。

人間は、他人を見るときと同じ価値観を通して、いつだって自分自身を裁いている。

積み上げられた過去の記憶がなかったら、そこには過去も未来もない。
比較の必要がなくなる。

そうなった時には「ありのままの自分」が今存在するだけ。
今この瞬間を生きる事ができる。

「イメージとしての(記憶としての)私」が変わったら、
自分自身に対する見方も変わるし、他人を見る見方も変わる。
他人の見方が変わるから、反応が変わる。
その結果として変化するということです。

本当の私になるという事は、「本質」に立脚した生き方ができるかどうかということです。

落とし込むには時間のかかりそうな言葉ですね。
山崎さんの新しい事業のNRTに関連している考え方ではないでしょうか。

NRTとはNatural Returning Transformationの頭文字をとったものです。

これは東京の方ではすでにセミナーが開催されているようです。
山崎さんに伺ったところ、マスターなどを終了した人向けでおこなっているとのことです。

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呼吸によるペーシング

相手の無意識との同調、共鳴をラポールといいます。
私の伝えたいことをより深く相手に届けるにはこのラポールが必要です。

前回はその時の私自身の在り方について考えていきました。

人間の深い部分に安全・安心欲求があります。

私の職場に新しい社員が入ってきたとしましょう。
私もその方も初めて顔を合わせます。
お互いにわからないことばかりです。
特に新しい社員の方は「場」自体もわからないことだらけで不安でしょう。
何日かかけて職場になれて、そしてお互いが日頃の会話でわからないことを埋め、
安全安心欲求を満たしていくわけです。

ペーシングはこれをもっと短時間で行っていくものになります。
相手に合わせることにより、心理的距離を縮め、なぜか心地よい気持ちにさせていく。
昔から知っているような感覚を与えたり、場自体も居心地よい状態にもっていきます。

相手に合わせるポイントは無数にあります。
表情、姿勢、動き、呼吸のリズム・浅い・深い、声のトーン・テンポ・・・

私のようなNLP初心者はたくさんのことにペーシングするなんて事はできません。
「焦点化の原則」ですね。
「焦点化の原則」・・・意識は同時に二つ以上のことをとらえるのが苦手である、よって焦点化が起こる。

では何に焦点を絞ってペーシングするかというと「呼吸」です。
呼吸を合わせることができれば、話すペースも合ってきます。
速い呼吸をしながらゆっくり話すことはできません。逆にゆっくり呼吸をしながら速く話すこともできません。

呼吸は普段は無意識的です。
意識することなくペースをつくっています。
静かなクラシック音楽などを聞いていれば自然とペースは遅くなります。
お気に入りのアップテンポの音楽を聞けば自然とペースは速くなります。

緊張した時などは呼吸のペースが無意識的に速まります。
そこで意識的に深呼吸をして落ち着かせたりします。
意識的にもある程度コントロールできる呼吸は色々な可能性を秘めています。
ちなみに一般的には息を吸う時よりも、吐く時の方がリラックスします。
このときは言葉が入りやすくなります。

呼吸をあわせるということでは、一緒になって笑うのも一つの手段かもしれません。

でっ、実際に呼吸のペーシングをおこなうとわかるのですが、合わせるのが難しいです。
っていうか、相手の呼吸がわかりません。
胸を見ても、お腹を見ても、肩の動きを見ても、なかなか察知できません。
わかりやすい人はわかりやすいのですが。これもトレーニングが必要です。

無意識にゆだねるというのも一つの手段です。
無意識は安全・安心を好みます。つまり元々は共鳴したがっているのではないでしょうか。

私は大きな光の球体の中に相手と共に入ります。
私は相手の無意識との呼吸のペーシングを始めます。
球体は相手の呼吸に合わせて拡大縮小を繰り返し始めます。
すると徐々に2人の呼吸と球体の動きも合っていきます。

これやってみると意外とできます。
ただし前回の時にも書きましたが、自分自身の気持ち次第です。

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表面的なテクニックにはしっていませんか?

「ペーシング(合わせる)でラポールを構築、ラポールが構築された状態でリーディング(誘導)して相手に求める変化をおこす」

コミュニケーションの真の目的とは「相手に何らかの影響を与え、変化を作りだす」ことです。
もちろん普段の友達同士、近所付き合いでの何気ない会話などもコミュニケーションなんですが、
今回は真の目的のコミュニケーションに絞って学習していきます。

ラポールを平たく単純な言葉で言えば信頼関係。
で・す・が・・・
NLP的にいえば無意識レベルの同調、共鳴とでもいうのでしょう。
(ここでいう「共鳴」とは「物理現象」としての「共鳴」の意味です。「共感する的な意味あい」ではありません。)

コミュニケーションの真の目的に達するにはこの無意識レベルのラポールの構築が必要になります。
変化とは感覚の変化であり、その変化は無意識レベルでおきます。

ラポールのある状態を作るにはNLPではペーシングというテクニックを使います。
ペーシングを使って、相手の話し方や呼吸、状態などに合わせていきます。
例えば、声の調子やスピード、リズム、音程など・・・
他にも相手と同じ姿勢を作るミラーリング、相手の言った事を繰り返すバックトラッキングなどもあります。
もちろん、その間の相手へのキャリブレーション(観察)により非言語のメッセージを読み取る必要もあります。

で、このペーシングスキルを使えば本当に無意識レベルのラポールが築けるのか?ってことなんですが・・・
このペーシングを表面的なテクニックとしてとらえていたら全くラポールなんてできないと思います。

話はそれますが、少し前にフジTVの番組で、伝説のマナー講師の方が出られておりました。
もうそこそこお年を重ねられた女性講師なのですが、熱血?、ビシビシと依頼先の企業の社員をしごいていきます。
そのマナー講座受講後の会社の業績も上がるそうで、この講師の先生(マナー会社代表)は確かにすごいと思いました。
で、スタジオでも出演者にマナーのレクチャーを行いました。
出演者の1人に「おい、そこの猫背、もっと背筋伸ばして・・」のような発言されていました。
私はズーっとこの方に何か違和感をもって番組を見ていたのですが、この瞬間わかりました。
「あっ、この人は、本当にスキルだけなんだ」と。愛や真心という言葉が出てきたとしても決して本心ではないでしょう。
本当にマナーを教える方ならば、人の生理的欠点を全国ネットで言うのでしょうか?
もちろん番組的には、このぐらい白熱した方が面白いかもしれませんが。
確かにマナーがきっちりしていると、気持ちがいいですし、かっこいいです。
でも、本当にそれでいいのでしょうか?
表面上のテクニックを使おうとする方々が多すぎるような気がします。

「あなたは仮面をつけたセールスマンから何かを買いたいんですか!」
これは以前に山崎啓支さんがセミナーで言われていた言葉です。
私結構、ズッシッときました。
調剤薬局で働く私は一日にたくさんの患者さんと接します。
多い時は一日200人を超すこともあります。
そんな中「仮面をつけた薬剤師」になっているときもあったのです。

表面的なテクニックを使ってラポールを作ろうとしても、
無意識は馬鹿ではありません。ちゃんと感じとります。

この前のNLPラーニング1Dayセミナーで、山崎さんが次のようなことをおっしゃっていました。

ラポールはテクニックではなく人の存在そのものです。
あなたがいかなる存在であったとしても、あなたの全てを承認できる私であればラポールはできます。
どうすればそういった人間になれるかが実は大切なんです。

テクニックで外見的に呼吸を合わせても、形を合わせたとしても、価値観を合わせたとしても
もし内心であなたの事を軽蔑していたとしたら、あなたはなぜか私を信用できないし、抵抗をするでしょう。

安全・安心を満たせばラポールはできます。
私自身が安全・安心な存在、歩く安全地帯だったとしたら、
もうペーシングする必要はなくなるんです。あなたが守る必要がなくなるからです。
だからペーシングなんてしなくてもラポールはできるんです。

本質を学んだとしたらテクニックも使えるようになります。
しかしテクニックをテクニックで学ぶと、とても表面的で操作的なものになります。
人は何故操作をしたがるのか、コントロールしたがるのか。
それは安全でいたいから。あなたは他人から操作をされたいのでしょうか?
それが分かれば自ずと自分がすることがわかるのではないでしょうか。

このことはペーシングの話をされるときには必ずされています。
ペーシングする前に自分自身の人としての在り方に焦点をおく。

ペーシングについてのことを書こうとしましたが、ちょっと脱線してしまいました。
ペーシングについてはまた次回、書いていきたいと思います。

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言葉は無意識にアクセスする

「内的体験(イメージトレーニング)が、無意識のプログラムをつくる。」

これは願望実現などでよくいわれることです。
なりたい自分を臨場感をもってありありとイメージする。
すると脳は現実の体験とイメージの体験が区別できないので、
無意識に新たなプログラムができ、願望が引き寄せられ始めます。

でもよく考えてみると、なぜ意識的におこなっているイメージトレーニングが無意識に届くのだろう・・・??

このブログではお馴染みのこちらの書籍からの私のアウトプット中心に考えていきます。

願いがかなうNLP Book 願いがかなうNLP

著者:山崎 啓支
販売元:サンマーク出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

あくまでも私の解釈が混じってきますので、その点はご了承ください。
(「地図は領土ではない」ですね。)

-------------------------
「意識」=「思考(頭)」=「言葉」

「無意識」=「身体」=「感覚」
-------------------------

これは「意識」と「無意識」の特徴について、大変シンプルにわかりやすく表現した山崎さんの言葉です。
これに私なりの解釈で矢印をつけてしまいます。

--------------------------------------------------
「意識」=「思考(頭)」=「言葉」→「感覚」=「身体」=「無意識」
--------------------------------------------------

すごく単純なんですが、これが意識したことが無意識に届くプロセスの一部なんです。

「山」という言葉から、あなたは何をイメージしますか?
言葉というのは過去の体験・経験と大きく関係してきます。
「山」という言葉を聞くだけで私たちは勝手に過去の体験・経験、あるいは何らかのイメージと繋がります。
そしてイメージした映像や音などは感覚に繋がって行きます

例えば、「山」という言葉から、私は小学校の頃に行った野外学習での出来事を思い出します。
そんなに大きな山ではありません。その日は頂上まで登る日でした。
頂上に着くとお弁当をみんなで食べました。そして夕方に下山しました。
途中、急な夕立にあい、足元がひどくぬかるんで、すってんころりと転んでいる友達がたくさんいました。
当時の私はどうせ滑るならと、最初からしりもちをついた姿勢で滑り台を滑るようにシューッ、ガッガッガと滑って行きました。

このように書いていると私はその頃の「雨の中、泥だらけになって滑っている」映像と、
皆が「スゴーイ!」と私を見てあっけにとられている声を思い出しました。
そして、なんだか懐かしい気持ちや滑っているときのお尻の感触、雨に打たれた頭の髪から落ちる雫の感触なども体感していきました。

これは何を言っているのかというと、
意識的に頭の中で考えたこと(思考)が言葉として表され、その言葉によってある感覚を呼び起こされたということになります。

上記で書いた矢印の部分が繋がったのです。
「感覚」の変化は「無意識のレベル」にメッセージが届いたということになります。

以前に私が山崎さんに質問をしました。
「いざイメージを浮かべようとすると、まったく上手く思い描くことができないんです。」

山崎さんは以下のように答えてくれました。

「昔のことを思い出して、嬉しくなったり、悔しくなったりしたことはありませんか?」
私は、
「あっ、あります。悔しくて身体が熱くなったり、恥ずかしくてカーッとしたりします。」

「それでいいんですよ。生理的現象が起きたということは、無意識レベルに何らかのメッセージが届いていることになりませんか?」
「無理して思い浮かべる必要はないんです。」

たったこれだけのやり取りだったのですが、私の能力は大きく変わりました。

「言葉」は「無意識」にアクセスできるのです。

だからこそ、日頃何気に使っている言葉、特に自分と話す心の会話には注意を向けなければなりません。
何気に自分自身に話しかけている言葉により無意識レベルのプログラムに影響を与えて、
自分に制限をかけるビリーフ(思い込み)を作っているかもしれません。

「言葉」に焦点を向けるだけでも、色々なことに気づき始めることができます。

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NLP基本前提

このブログでもNLPの基本前提を記事にしてきたこともあります。
基本前提とはNLPを学ぶにあたっての原理原則のようなものです。
そして、迷った時はこの前提に立ち戻ってみます。

NLPの各団体などによって多少の違いはあるかと思われます。
今回は私の学びの中心であるNLPラーニング(代表・山崎啓支さん)の基本前提を紹介していきます。

1、地図は領土ではない。

2、人は常に現在可能な最前を尽くしている。

3、他者の世界地図を尊重することはコミュニケーションの根本条件である。

4、あなたが相手から受け取った反応があなたのコミュニケーションの成果である。

5、私たちが現実を体験する方法を変化させる能力は、現実の内容そのものを変化させることよりも効果的であることが多い。

6、人は効果的な変化の為に必要なリソースをすでに持っている。

7、誰かにできることなら、他の人(あなた)にもできる。あとはやり方を知るだけ。

8、心と体は有機的なシステムである。

9、何も選択しないよりも何かを選択した方が良い。

10、失敗はない、フィードバックがあるだけ。
(すべての結果は何らかの達成である。ただ、与えられた課題や内容について望んでいたものであるか、そうでないかが違うだけ)

11、「問題」「制限」とは、機会である。

12、すべての行動には肯定的な意図がある。そして、すべての行動には役にたつ場面がある。

このような12の基本前提があります。
何のことだか分からない言葉も多いですが・・・

但し、この「分からない」ということが学習を続けていく上では非常に重要なことだといいます。
つまり「疑問を持つ」とは「脳に空白を持つ」ということになります。

このブログでも度々お伝えしている「空白の原則」ですね。
「空白の原則」・・・・・脳は空白を作るとそれを埋めようとする。

無意識は「分からない」とうことを大変嫌います。
なぜならば、人の深い部分にある「安全・安心欲求」を満たせないからです。

学習の中で「空白の原則」を利用することにより、学習内容の脳への定着が良くなります。

基本前提の話に戻していきます。
今回は「地図は領土ではない」を取り上げてみます。

「地図は領土ではない」(The map is not the territory)

あなたが今いる場所を地図にした場合、多くの地図が存在すると思います。
地図の描き方が変われば感覚も変わります。
どれが正しい正しくないというのでありません。
そして地図は地図であって現実ではありません。
それぞれの人が描いた、それぞれの地図を持っていて、
それを使って人と接したり、物事の価値を決めていく。
たくさん選択できるように多くの地図を持っている人もいれば、
更新することなく、増やすことなく、
かたくなに一つの地図で物事を解釈している人もいるのです。

上記が以前にこのブログで書いた私の解釈です。

この前のNLPラーニングの1dayセミナーで山崎さんが言われていたことはまた視点が違っていました。

「地図」=「言葉」

「領土」=「体験」

つまり

「言葉は体験ではない」

言葉による理解と、体験による理解は別物である。
砂糖の甘さや塩の辛さを人に何百という言葉を使って説明するより、
砂糖や塩を舐めさせた体験の方がすぐに理解できる。
(ここでの体験の説明もすでに「言葉は体験ではない」です。)

一つの言葉からイメージするもは人それぞれ違います。
「山」とういう言葉からでも「同じ山」を思い描くとは限りません。
言葉は過去の体験経験が大きく影響しているというわけです。
言葉は体験に基づいている。体験があって言葉があります。

聞いたときは、スーッと無意識に理解したつもりでしたが、
言葉にすると難しいですね。

もともとはアルフレッド・コージブスキーがとなえた考え方が始まりのようです。

クリスティーナ・ホール博士の「言葉を変えると、人生が変わる−NLPの言葉の使い方」 Book クリスティーナ・ホール博士の「言葉を変えると、人生が変わる−NLPの言葉の使い方」

著者:クリスティーナ・ホール
販売元:ヴォイス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こちらの書籍よりの引用

このマップ、テリトリーとういう考え方は、
アルフレッド・コージブスキーが
「科学と正気(Science and Sanity」という著書の中でとなえた考え方です。
「人は言葉で世界を認識しているが、その言葉がさまざまな変形を受ける性質をもっており、
それが世界認識を歪める可能性がある。
私たちには、言葉が変形しているかもしれないことへの”気づき”が大切」と語っている。

ここで「プライマリー・エクスペリエンス」と「セカンダリー・エクスペリエンス」という言葉の定義を学習したいと思います。
日本語的には「一次的体験」と「二次的体験」です。

私たちが外的世界を認識する入口が五感です。
意識にあがる以前の感覚、頭の中で言葉になっていない感覚が「一次的体験」プライマリーです。
そして、その感覚が意識での思考として言葉になると「二次的体験」セカンダリーとなります。

セカンダリーでは、その人の認知のプロセスで省略・歪曲・一般化などにより変化を受けています。
プライマリーは事実に近いので「領土」でしょう。
セカンダリーでは「地図」となります。

私たちは「見ている」ものそのものを伝えることはできず、
目の前にあるものについての感情を伝えているということになります。
その時にある頭の中の言葉は、すでに現実の世界ではなくなっているということです。

「地図は領土ではない」

単純に考えることもできますが、奥深く考えてみるのも面白いです。

本文中にも紹介していますが、こちらの書籍は一回読んだぐらいでは腑に落とすことができないぐらい、深いです。

クリスティーナ・ホール博士の「言葉を変えると、人生が変わる−NLPの言葉の使い方」 Book クリスティーナ・ホール博士の「言葉を変えると、人生が変わる−NLPの言葉の使い方」

著者:クリスティーナ・ホール
販売元:ヴォイス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

用語も難しいので私が理解できるのはまだまだ先ですね。

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NLP入門セミナー(1Day)参加してきました

11月3日にNLPラーニングの「NLP入門セミナー(1Day)」に行ってきました。
講師はもちろん山崎さんです。

今までは3、4時間ほどのセミナーに参加しただけでしたので、非常に楽しみにしていました。
今回も基本的にはコミュニケーションを主体においてNLPを学ぶものです。

NLPは無意識の領域をあつかうテクノロジーです。
すごく切れ味が鋭いものです。
だからこそ、自分自身の「人としての在り方」をしっかり考えます。

今回もそのあたりの人としての本質の部分において、山崎さんはセミナーの最初のところでしっかり話されていました。
そして、所々で「人としての在り方」「あなたの大切さ」のメッセージを発せられていました。

無意識レベルの話から、そしてコミュニケーションの構造、
そしてキャリブレーション、ペーシングを行いラポールを構築。
そしてリーディング、相手の変化。

このあたりの詳細はまた後日、振り返りとして山崎さんの書籍類を参考にしながら
また記事にしていきます。

今回は17名ほどの方が参加されていました。
同じテーブルでグループを組んだ方々も、ほんとにすばらしい方ばかりでした。

ワークでパートナーを務めて下さったOさんには特に感謝します。
呼吸を合わせていくワークを行った時の私の変化を少し書いていきます。

私がクライアントとなり、ガイドをOさんにして頂きました。

まずは私が大きめの呼吸をしていきます。
Oさんはその私の呼吸にペーシング(合わせる)していきます。
ほどなく私は温かさと安心感に包まれます。この時点で完全にラポールが作られています。

次は私の呼吸の吐くところに合わせながら、Oさんは「そうです。(that’s right)」と声をかけていきます。
そして最後にOさんは私に無意識レベルでスポンサーシップメッセージを伝えてくれます。
(あなたはあなたのままでOKです。あなたの存在価値はすばらしいなど)
ありのままの私をOさんに承認されているのです。

私のこのワーク中の様子をお伝えします。
ずーっと目を閉じながらこのワークをおこなっていたのですが、
まずは強い光に照射されているように、目の前があかるくなりました。
そしてお腹のあたりが、なんとも心地よい温かさに包まれていました。
更に、光は閃光弾のように(ドラゴンボールのカメハメ波を次々受けている感じ、もちろんそれは痛みではなく、承認のメッセージをです)次々と私に降り注ぎました。
鳥肌が立ったり、意識が飛びそうになったりもしました。

面白かったのが、ワークの後半に時々急速眼球運動がおこりました。
人が夢を見ているレム睡眠時に起きる眼球運動です。
多分、視覚的イメージが強く出ていたため、脳の電気信号(パルス)が発生して
眼球の裏側を刺激したためと考えています。
すごかったです。

Oさんの私を承認してくれている力、そして「その場」におられた方々の力で、
部屋の中が波動で揺れていました。
一人では経験できない貴重な体験ができました。

あっという間の1日でした。
山崎さんは本当にふところが深い方です。
学習、体験を続けていきたいと思います。

お話ができなかった方々にも、「場」を共有できたことに感謝します。

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