言葉は無意識にアクセスする
「内的体験(イメージトレーニング)が、無意識のプログラムをつくる。」
これは願望実現などでよくいわれることです。
なりたい自分を臨場感をもってありありとイメージする。
すると脳は現実の体験とイメージの体験が区別できないので、
無意識に新たなプログラムができ、願望が引き寄せられ始めます。
でもよく考えてみると、なぜ意識的におこなっているイメージトレーニングが無意識に届くのだろう・・・??
このブログではお馴染みのこちらの書籍からの私のアウトプット中心に考えていきます。
願いがかなうNLP 著者:山崎 啓支 |
あくまでも私の解釈が混じってきますので、その点はご了承ください。
(「地図は領土ではない」ですね。)
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「意識」=「思考(頭)」=「言葉」
「無意識」=「身体」=「感覚」
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これは「意識」と「無意識」の特徴について、大変シンプルにわかりやすく表現した山崎さんの言葉です。
これに私なりの解釈で矢印をつけてしまいます。
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「意識」=「思考(頭)」=「言葉」→「感覚」=「身体」=「無意識」
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すごく単純なんですが、これが意識したことが無意識に届くプロセスの一部なんです。
「山」という言葉から、あなたは何をイメージしますか?
言葉というのは過去の体験・経験と大きく関係してきます。
「山」という言葉を聞くだけで私たちは勝手に過去の体験・経験、あるいは何らかのイメージと繋がります。
そしてイメージした映像や音などは感覚に繋がって行きます。
例えば、「山」という言葉から、私は小学校の頃に行った野外学習での出来事を思い出します。
そんなに大きな山ではありません。その日は頂上まで登る日でした。
頂上に着くとお弁当をみんなで食べました。そして夕方に下山しました。
途中、急な夕立にあい、足元がひどくぬかるんで、すってんころりと転んでいる友達がたくさんいました。
当時の私はどうせ滑るならと、最初からしりもちをついた姿勢で滑り台を滑るようにシューッ、ガッガッガと滑って行きました。
このように書いていると私はその頃の「雨の中、泥だらけになって滑っている」映像と、
皆が「スゴーイ!」と私を見てあっけにとられている声を思い出しました。
そして、なんだか懐かしい気持ちや滑っているときのお尻の感触、雨に打たれた頭の髪から落ちる雫の感触なども体感していきました。
これは何を言っているのかというと、
意識的に頭の中で考えたこと(思考)が言葉として表され、その言葉によってある感覚を呼び起こされたということになります。
上記で書いた矢印の部分が繋がったのです。
「感覚」の変化は「無意識のレベル」にメッセージが届いたということになります。
以前に私が山崎さんに質問をしました。
「いざイメージを浮かべようとすると、まったく上手く思い描くことができないんです。」
山崎さんは以下のように答えてくれました。
「昔のことを思い出して、嬉しくなったり、悔しくなったりしたことはありませんか?」
私は、
「あっ、あります。悔しくて身体が熱くなったり、恥ずかしくてカーッとしたりします。」
「それでいいんですよ。生理的現象が起きたということは、無意識レベルに何らかのメッセージが届いていることになりませんか?」
「無理して思い浮かべる必要はないんです。」
たったこれだけのやり取りだったのですが、私の能力は大きく変わりました。
「言葉」は「無意識」にアクセスできるのです。
だからこそ、日頃何気に使っている言葉、特に自分と話す心の会話には注意を向けなければなりません。
何気に自分自身に話しかけている言葉により無意識レベルのプログラムに影響を与えて、
自分に制限をかけるビリーフ(思い込み)を作っているかもしれません。
「言葉」に焦点を向けるだけでも、色々なことに気づき始めることができます。
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