「安定」を好む無意識
「昨日の状態を維持しながら、今日も生きています。」
多くの人はいつもと同じ時間に起きて、身支度、朝食を済ませ、通勤。
そして、いつものデスクの前に座り、いつもの仕事が始まります。
ここまでのところを意識的に行っている人は少ないんじゃないんですか?
意識的に歯ブラシに2cmの歯磨き粉をつけて、口に歯ブラシを入れて縦に何往復・・・なんてやっていないですよね。
トイレに入って、大便をして、トイレロールを20cm引き出し・・・なんてやっていないですよね。
これを意識してやっていたら、きっと頭はパニック、っていうか疲れてしまいます。
無意識にできるからこそ疲れなくてすみます。
そして、最初の文に戻りまして、
「昨日の状態を維持しながら、今日も生きています。」
無意識は「安全・安心・安定」を好みます。
昨日、無事に過ごすことができたなら、その時と同じ状態を維持しようとします。
安全・安心して過ごすことができたので、それを安定した状態にします。
「変わらない毎日が幸せ」とするわけです。
(意識が幸せかどうかではなく、勝手に無意識が幸せと感じる状態)
これはこれで素晴らしいのですが、「いま一歩、踏み出そう」としている人にとっては、
この無意識の性質は大きな壁になります。
「安定」を好むということは、「変化」を嫌うという傾向になるわけです。
いつもと同じ場所がいいのです。いつものメンバーがいいのです。
いつもの・・・
バタフライ効果というものがあります。
「中国でチョウが羽を羽ばたかせることによってできる大気の変化が、長時間経つとニューヨークに竜巻を起こす。」
もちろんこれは比喩なわけですが、「とるに足らない小さな因子でも、大きな影響を与える」ということです。
ちょっと日常で「バタフライ効果」を使ってみましょう。
毎日の起床時間を少しだけ変えてみる、朝のTV番組を変えてみる、いつもと違う靴にしてみる、
通勤に使う道を変えてみる、会社について最初にやることを変えてみる・・・
こんな些細な変化が無意識に大きな変化を与えることもあるんじゃないでしょうか?
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