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2010年3月の5件の記事

ニューロロジカルレベルと願望実現

願望実現などの話でよく言われる一つに、こんなことがあります。

「あなたが望んだことはすべて叶っている」

これは意識的に望んだかどうかは別にして、すべて叶っているという意味です。
つまり無意識(潜在意識)が望んだことも含まれているということです。

今の環境や状態・状況は自分自身で引き寄せたものになります。
現状というのは自分の内なる部分を物質として投影しているということです。

まずはこのことに気づくことから始めます。

<負のサイクル>という記事の中でこんなことを書きました。

セルフイメージが「私は被害者だ」という話です。

「あの人のせいで人生がくるった」「社長のせいで仕事がつまらない」
「あの人がいなければ、もっと楽しいのに」「職場があんなところにあるから遅刻ばかりするんだ」・・・等

自分の外部に影響力を求めてしまっているのです。

そしてこれをロバートディルツ博士のニューロロジカルレベルを使って説明しました。
ニューロロジカルレベルとは意識レベルを階層的に体系化したものです。
通常は5つのレベルから成り立ちます。

①環境レベル
②行動レベル
③能力レベル
④価値観・信念レベル
⑤アイデンティティーレベル

番号順にレベルが上がるごとに私たちの深い部分に影響を与えるようになります。
このような図で表されます。
2d_2

そして上位のレベルが下位のレベルに強い影響を与えます。
下位のレベルもわずかながら上位レベルに影響を与えることもあります。
被害者意識を持つというのは、外部に影響力を求めてしまっています。
ニューロロジカルレベルにあてはめると、純粋に外部といえば「環境レベル」だと思います。
一番の下のレベル、底辺です。

「環境レベルの変化」をスタートとすると・・・

「あの人のせいで人生がくるった」「社長のせいで仕事がつまらない」「あの人がいなければ、もっと楽しいのに」では、
ある人の存在を消さなければなりません。

「職場があんなところにあるから遅刻ばかりするんだ」では、
今の職場自体を他に移す必要があります。(転職という「行動レベル」に移れば話はまた違ってきます)

いずれにせよ、なかなか変えることのできない外部に影響力を持ってしまっていると、更なる負のサイクルへと迷い込みます。
100216_2

下位層の「環境レベル」の影響をジワジワ浸透させてしまい、
「信念・価値観レベル」で「自分が不幸なのはあいつのせいだ」等という「思い込み」を強化していきます。
そして、「アイデンティティーレベル」では「私は被害者だ」という「セルフイメージ」を確立します。
「セルフイメージ」が「思い込み」をゆるぎないものにし、更に循環するように下のレベルに順次影響力を与え、
更なる「環境レベル」の悪化を招きます。それがまた上位層へとジワジワ浸透し・・・

ここで話を元に戻していきます。
現状というのは自分の内なる部分を物質として投影していることに気づくことが大切だということをお伝えしました。
これに気づかないで、いつまでも外部からの影響によって今の自分があるとします。
するとどうでしょうか?外部を変えないと自分の人生を変えることはできないということになります。

他人や他の物に人生を委ねているということです。
変わらないものを変えようと必死になっているうちに負のサイクルに入ってしまっているのです。

ですから、ここでニューロロジカルレベルの「価値観・信念」「アイデンティティー」のレベルに焦点を向ける必要があるのです。
つまり自分の内部に目を向けるということです。

これは何かを一生懸命頑張って壁にぶつかった場合も同じです。(自分の限界を超えようとしている時)
一生懸命やって目の前に壁が立ちはだかった時、答えは外部にはありません。

自分の内部、ニューロロジカルレベルでの「価値観・信念」「アイデンティティー」での新たな創造が必要なっている時です。

相対性理論を作り上げたアインシュタインの言葉に次のようなものがあります。
「立ちはだかる問題はその問題を作ったときと同じ考えのレベルで解決することはできない」

この言葉とニューロロジカルレベルの話を引っ掛けると次のように理解できます。
「環境レベル」でおきている問題に対して、「環境レベル」での解決を試みようとしても上手くいきません。
もっと上位レベルでの変化が必要になります。
階層レベルをもっと上位に上がっていきます。
そしてスピリチュアルレベルでは視点の変化も行います。
このことはニューロロジカルのワークの部分でもう一度説明していきます。

つまり意識レベルの変化と視点の変化をおこします。

「価値観・信念」とは「思い込み」です。
「アイデンティティ」とは「セルフイメージ」です。

ここで思い描いていることが現状に投影されて、ニューロロジカルレベルでの能力・行動・環境を作っているんです。
意識レベルの深い部分になってくるので焦点を当ててあげないとなかなか気づくことができないです。

ここに気づくことができると「あなたが望んだことはすべて叶っている」の意味がわかってきます。
そして「価値観・信念」「アイデンティティー」レベルでの創造的変化が起きれば、
意識的にも無意識的にも本当に望んでいる願いが叶い始めるということです。

ニューロロジカルレベルのワークがあります。
(私はプラクティショナーなどを受講していませんので、独自の解釈になります。)

これはまず「環境レベル」から順に上位階層に上がっていきます。
そして自分の枠を超えた「スピリチュアルレベル」に入ります。
ここでのスピリチュアルの意味は、自分を超えた組織になります。
家族や会社、社会、そして大自然や宇宙です。

いままで自分から見ていた世界を、視点を変えることにより世界から自分を見てみることです。

ディソシエイトの視点です。
ディソシエイトとは、映画館でスクリーンに映る自分の姿を見ている視点です。(自分の姿が見えます)
自分がスクリーンの中に自分が入り、自分の目から見ることをアソシエイトといいます。(自分の姿は見えません)

ディソシエイト・・・傍観者としての視線で外部から見る。
アソシエイト・・・・当事者としての視線で体験や記憶の中にいる。

「スピリチュアルレベル」に入ることによりディソシエイトできるのです。
ここでは個人という枠から出て、大きなシステムの中での自分の在り方を感じていきます。

そして再び、今度は「アイデンティティレベル」から順に「環境レベル」まで下位層に下っていきます。
100317_3   

このような段階を踏んでいくと、スタートした時点の環境レベルとは、
また違う環境レベルが現れます。

実際のワークでは潜在意識とコンタクトをとりながら、空間を実際に移動して行います。

NLPでは願望実現に使える技術がたくさん存在しています。
その応用を考えると無限に存在しているといってもいいのではないでしょうか。
ニューロロジカルレベルもその中の一つと思い紹介しました。

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NLP アンカー

以前にNLPラーニングの山崎啓支さんのセミナーを受講した際に、
「NLPで大切なスキルは何ですか?」という質問をしました。

「サブモダリティチェンジ」「リフレーミング」

この二つをあげてくださいました。
そして、このことはこちらの書籍にもしっかり書いてあります。

「人」や「チーム」を上手に動かす NLPコミュニケーション術 (アスカビジネス) Book 「人」や「チーム」を上手に動かす NLPコミュニケーション術 (アスカビジネス)

著者:山崎 啓支
販売元:明日香出版社
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これを元に「サブモダリティチェンジ」、「リフレーミング」を考えてみました。
(関連記事)
NLPサブモダリティチェンジNLPにおいての五感を考えるNLP リフレーミング

さて次はと考えるとやっぱり外せないのが「アンカリング」というスキルになるのではないでしょうか?

サブモダリティチェンジ、リフレーミング、アンカリングの三つを組み合わせると、多くのNLP技術が可能になります。

「アンカリング」という言葉を聞いてもピンとこないかもしれませんが、私たちはすでにそれを経験しています。

例えば、
「ある歌を聴くと、ある情景や感情がよみがえる」
「ある場所に行くと、過去の体験を思い出す」

この場合、
「ある歌」=【つながり】=「情景、感情」
「ある場所」=【つながり】=「過去の体験」

このような【つながり】のことをアンカーといいます。
(英語で、アンカーの意味は船の「いかり」です。
 NLPでのアンカーは特定の心理・生理状態に固定させる状態を作り出すことからこの言葉が使われています。)

「特定の対象のイメージ」が「特定の感覚」に結びついているのです。

そして「特定の感覚」を呼び起こす引き金となっているものを「トリガー」といいます。
(言葉的には、引き金自体をアンカーとして解釈もできます)
上記の場合ですと、「ある歌」、「ある場所」がトリガーとなります。

では、どのようにしてこのような【つながり】、アンカーができたのでしょうか?

それは、何らかの強い感情があったか、あるいは繰り返しの出来事、行動などによります。

「インパクトと繰り返し」です。

「インパクトと繰り返し」という言葉で思い出されることがあります。

「無意識にできてしまったプログラム」
「新たなプログラムを無意識にインストールする」
「内的体験を変える」


これらの原理もアンカーが作り出される条件と同じですね。

アンカーは自然にできてしまったものもあれば、
逆に意図的にアンカーを作り出すことも可能です。

メジャーリーガーのイチローがバッターボックスに入った時、いつも決まった仕草をします。
それによって集中力、打てる感覚を呼び出していると思われます。
この場合は、
「決まった仕草」=【つながり】=「打てる感覚」→自分のパフォーマンスを最大限に高める
このように多くのアスリートもアンカリングを使っています。

自然にできてしまったアンカーとしては、「電話のベルが鳴ると、すぐにでようと行動してしまう」、
「赤信号で止まろうとする、信号が青になると進む」・・・など日常生活にも多く存在します。
「梅干やレモンを想像すると、唾液が出る」というのも同じでね。
また、人にもよりますが「海を見ると叫びたくなる」というのもありですね。

意図的にアンカーを作りだす例としては、「パブロフの犬の実験」があります。
ロシア人心理学者のパブロフは、犬にエサを与える時に必ずベルを鳴らすようにしたところ、
やがてエサが無くても単にベルを鳴らすだけで犬がよだれをたらし始めたというものです。
これを「条件反射」と呼びます。

この場合は、
「ベルを鳴らす」=【つながり】(=「エサを与える」)=「よだれがでる」
真ん中の「エサを与える」の部分をショートカットして「よだれがでる」に繋がりました。

NLPでは意図的にアンカーを作り出し、どんな時も、自分の最高最適な状態を引き出せるようにします。

手始めとしてこんなことをやってみてはどうでしょうか?

日常生活の中で、
どんな小さなことでもかまわないので「ヤッター」という感覚を抱いた時に、左手のこぶしをチョット強めに握ってください。
(強さはいつも一定にして下さい)
アンカーを設定する練習ですので、どんな些細なことでもいいので、あえて大げさに「ヤッター」と思ってください。
そして、それをなるべく数多く一週間ほどやってみてください。
(楽しんでやろうとすると、結構多くの「ヤッター」があるはずです。)
すると、どうでしょうか、左手のこぶしを握っただけで心的状態が変わることに気づくと思います。
「ヤッター」の感覚がよみがえってくるのです。

この場合は、
「左手のこぶしを握る」=【つながり】=「ヤッターという感覚」→自身に満ち、楽しくワクワクする自分

このアンカーを作り出すには実際の体験と並行してLiveで行いますのでチョット時間はかかります。
Liveアンカーは色々他にも応用もできます。どんなことができるのか考えてみるのも楽しいですよ。

さて実際のNLPのワークではもっと瞬時にこれを行っていきます。

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【自信に満ちた状態を引き出す場合】

特定のポーズ(仕草)をトリガーと設定します。
例えば、左手首を右手で握る、耳たぶを触る、肘をつかむ・・・など。

そして内的体験により、過去の体験から自信に満ちた状態を思い出します。
この時にしっかり五感を使って自身に満ちた状態を味わってください。

五感を使うわけですから、その時に何を見ていたのか、自分はどんな声だったのか、
周りからはどんな音、声が聞こえていたのか、それはどのあたりから聞こえてきていたのか、
その時の感覚は身体のどのあたりで感じていたのか・・・・などなど。
しっかり感情を味わってください。

感情が最高に高まるピークの直前に、先ほど決めた仕草をします。

これを2、3回繰り返します。

そして一度気分を変えます。
(その場でピョンピョン跳ねたり、今日の朝ごはんなどを思い出してブレイクステートする)

最後にアンカーされているか、トリガーを使って確認する。
(ちゃんと自信に満ちた心的状態が現れるか)
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他にもリラックスできるアンカーや冷静沈着になるアンカーなどを作っていくのもいいですね。

上記の例ですと過去に何らかの自信があった体験が必要になります。
では、今までそんな経験なんか一つも無いという場合はどうしたらいいのでしょう。

そこで、こちらの書籍の36ページのワークを引用します。

45分で強い自分になろう ~自信獲得プログラミングCDつき~ Book 45分で強い自分になろう ~自信獲得プログラミングCDつき~

著者:ポール マッケンナ
販売元:宝島社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


私は凄く好きなワークで、これをやるとワクワクして自信が湧いてきます。

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徐々に自信を深める

初めてやるときは、まず終わりまで目を通してください。

1.ほんの少しだけ自信が深まった自分が目の前に立っているところか座っているところを思い浮かべます。

2.次に、自信を増したその自分の中に入り込んだところを想像してください。
 その自分の目を通して物を眺め、その自分の耳を通して音を聞き、自信を増した自分の気分に浸ってください。
 続いて、目の前にもっと自信を深めた自分の姿を想像します。
 新しいあなたは、立っていても座っていてもいいのですが、
 前より少し背が高くなり、自分に対する、前よりもいくぶん強い信頼感を目にたたえ、
 わずかながらカリスマ性すら発散しています。

3.今度はさらに自信を深めたこの自分の中に入り込み、目の前にいっそう自信に満ちた自分の姿を見いだします。
 もっと情熱的で、もっとパワーがあって、もっと気楽で心地良さそうな自分の姿を。

4.3を繰りかえし、ますます自信を深めた自分の中に入っていき、ついには自信であふれんばかりにします。
どんなふうに自分の体を使っているか、かならず確認してください。
息遣いや表情、目の輝きにも注意を向けてください。

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この場合はアンカリングはしていませんが、一番感情が高ぶる直前にアンカーしてあげればいいはずです。
ちなみにこの書籍にはマインドプログラミングCDというものが付いています。
かなりできのいい催眠CDですので一度体験されることをお進めします。

様々な応用がきくアンカーについて考えてみました。

(ポールマッケンナ関連書籍)

7日間で人生を変えよう(CD付き) Book 7日間で人生を変えよう(CD付き)

著者:ポール マッケンナ
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億万長者脳 大富豪に聞いた富の心理とお金の稼ぎ方 億万長者脳 大富豪に聞いた富の心理とお金の稼ぎ方

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気・血・水

「気・血・水」とは?

生体の生命・精神活動を維持する為に全身を巡る生命の構成要素です。
もう少し平たく表現すれば、体内のエネルギーです。

「気」は、
万物を構成する根源的なエネルギーです。
目に見えるものではありませんが、
考え方としては内臓の働きや機能そのものが「気」になります。

「気」は両親から受け継いだ「先天の気」と、
誕生後に地球上から摂取する「後天の気」に分けられます。

先天の気・・・・腎に貯蔵されている。その量は先天的に決まっている。
  (減ることはあっても増えることはない)

後天の気・・・・先天の気の消耗分を補う。
  呼吸作用で肺に摂取される天の気、飲食物によって脾胃に摂取される地の気に分類。

気の働きにより体質を二つに分類することができます。

「気虚」(ききょ)・・・気が不足している場合。
「気滞」(きたい)・・・気が滞っている場合。
 

「血」は、赤い体液である。
しかし、中医学的には血液そのものだけでなく、体内に蓄えられた栄養物や、肉体、器質なども含みます。

血の働きが足らないか、過剰かによって二つに分類できます。

「血虚」(けつっきょ)・・・不足している場合。
「淤血」(おけつ)・・・・・過剰になって血の流れが滞っている場合。

「水」は、無色の体液である。
正しくは「津液」(しんえき)といって、血液以外の体内の体液を表す。

体液が不足しているか、過剰なのかによっても体質が二つに分類できます。

「津液不足」(しえきふそく)・・・不足している場合。
「水液停滞」(すいえきていたい)・多すぎて滞っている状態。

気は生命・精神活動を活発にする働きがあるために、陰陽説では陽に分類されて陽気と呼ばれます。
血水は、陰陽説では陰に分類されて陰液と総称されます。

この陽気と陰液のバランスが生体内で崩れたときに、病的な症状が表れます。

「陽」に分類される「気」。後天の気として呼吸により「気」を補う天の気。
つまり呼吸。

「もっと呼吸をせよ」

自律神経系にあって、意識的にコントロールできる呼吸はやはり大切なキーワードになりそうです。

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五行説

今回は五行説です。

五行説も前回記事にした陰陽説と同様に、古代中国の宇宙観を反映した哲学思想です。
自然界に存在するすべてのものを5つに分類したものです。
その5つのもは「五材」とよばれる基本五元素です。

「木・火・土・金・水」

五行の「五」とはこの「基本五元素」のことで、「行」とは「動く、巡る、廻る」という意味があります。

陽気の集積が火に、陰気の集積が水になり、火と水の組み合わせから木火土金水の基本元素が生成された。

木と木をこすりあわせると摩擦熱で火が生じ、
物が燃えれば灰となって土に還り、土を掘ると金属が得られ、
金属は空気を冷やしてその表面に水滴を生成し、水は木を育む。
火に着目すると、火は土の母になり、木の子となる。
つまり、木と火、火と土、土と金、金と水、水と木は、
前者が後者を生み出す関係にあり、この関係を相生と呼ぶ。

木は根を地中にはって土を締め付け、
土は水を塞き止め、水は火を消し、金属は火によって溶け、木は斧により切られる。
木と土、土と水、水と火、火と金は、前者が後者を抑制する関係にある。
これが相克と呼ばれる関係である。
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五行の相互関係、「相生(そうせい)」と「相克(そうこく)」

「相生」・・・お互いに助け合う関係

「相克」・・・相手の過剰を抑制・制約する関係

さらに中医学で五行説は、人体の臓腑間の相互関係を明らかにしていきます。
いわゆる五臓六腑です。

五臓は、肝・心・脾・肺・腎を指し、
それぞれ木・火・土・金・水に対応づけられています。
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中医学でいう五臓とは、
現代医学の解剖学上の同名臓器とは必ずしも一致しているわけではなく、
もう少し広い意味をもつ実態のない機能単位です。
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五臓の相生・相克関係による病態の認識には現代医学にはないアプローチを可能にします。

五臓は肝・心・脾・肺・腎ですが、
六腑は次のようになります。

胃・・・飲食物を消化・吸収する機能を担う。

胆・・・消化を助ける胆汁を小腸に分泌する。

小腸・・胃で吸収された飲食物を、栄養物(精)と不要物に選別する。
精は脾に運搬され、不要物は大腸や膀胱に運ばれる。

膀胱・・不要物のうち、水分を小便として体外に排泄する。
腎でろ過された原尿の大半を再吸収する働きもある。

三焦・・気血水を全身に巡らし、不要物の排泄にも寄与する。

この六腑は、食物の消化・吸収・運搬を司る生体の機能単位である。

臓、腑を陰陽で分類すると、「五臓が陰」「六腑が陽」となる。
そして臓腑の表裏の関係で表すことができる。
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更にこれらを元に五行の配当表ができる。
五行の配当表は、自然界に存在する様々な物や事象を五行に分類、整理したものである。
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この五行の配当表により、現代医学ではない様々な解釈が可能になる。

この配当表を見ていると様々なインスピレーションが浮かんできます。

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陰陽説

今日は中医学から陰陽説についてです。
「五行説」「気・血・水」についても今後書いていきます。

人にアプローチする際、将来的に私は「心&身体」、「東洋&西洋」の融合を考えています。
こちらの図ですね。(関連記事

100303
更に「願望実現」の方法としても何か発見がないかと探っています。
(中医学的観点から無意識に上手くアプローチできないか?)
最終的には「心&身体」、「東洋&西洋」を絡めて「願望実現プログラム」として完成できればと思っています。

ということで、まずは陰陽説から、

陰陽説・・・古代中国の宇宙観と密接に結びついて発達してきた、哲学思想。
            陰陽という対立する2つの基本属性で万物を把握する。

中国の古典『淮南子(えなんじ)』によると、
原初の宇宙は天地が未分化の状態にあり、
混沌または大極と呼ばれる気(万物を構成する根源的なエネルギー)しか存在しなかった。
混沌はその後、陽気(軽く澄んだ気)と陰気(重く濁った気)に分かれ、
陽気は上昇して天に、陰気は下降して地になり、
人間を含む万物はこの天地の交感によって生み出された。

万物を二元論的に捉える陰陽説。

100302_2

陰陽は元々、混沌という一つの気から派生してきた為、同根の関係にある。
「陰陽の性質」
・天地同根(対立しつつも影響し合う)
・天地往来(相互に往き来する)
・天地交合(密に交感して万物を生み出す)

陰陽図(太極図)
100302_5

白は陽を、黒は陰を意味し、対立の象徴である。
しかし陰陽図は、陰陽が絶対的な対立関係にあるのではなく、
絶えず循環し続けていることも同時に表している。
白色内にある黒点、黒色内にある白点がそれである。
黒点は陽中の陰、白点は陰中の陽と呼ばれている。

太極図が表す4つの意味
・陰陽対立(世の中のものはすべて陰と陽に分けられる)
・陰陽互根(どちらかひとつでは完成せず、相手がいて初めて世界が成立する)
・陰陽消長(お互いの力関係はつねに変動する)
・陰陽転化(あるタイミングで陰陽が入れ替わる)

このように相反するものだが、ただ対立しているのではなく、依存しあいながら、
力のバランスを変え、互いに転化し流動している。

人間の心身に当てはめた陰陽の関係性
100302_9

陰虚、陽虚で出てくる症状、補い方
100302_10

以上が陰陽説の概要になります。

では意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)を陰陽で分けるならば・・・
基本的には「潜在意識」が「陰」、「顕在意識」が「陽」になると思われます。
ただし、この対立の関係は互いに転化し流動するわけですから、
立場状況によっては入れ替わることもあります。

太極図を見てもわかるように、
意識の中にも無意識は存在し、無意識の中にも意識は存在しています。
互いに行き来できる出入り口が存在しているということです。

この辺りのところを今後は探っていきます。

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