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意識と無意識の架け橋

私たちは生まれてから今に至るまでの間に
数々の無意識的プログラムを作ってきました。

そしてそのプログラムの中には
今の状況状態下では起動しなくてもいいプログラムも存在します。
あまり役に立たないプログラムです。

それが作動してしまうことにより不具合が生じてしまうこともあります。
しかし、以前にはそのプログラムにも役に立つ肯定的意図を持って存在していました。
すべてにおいて役に立つプログラムでもあるのです。

こうした数多くのプログラムが無意識下にあります。
それぞれに個々の感情・価値観・信念・習慣などを持っています。

こうした個々のものをNLPではパート(part)と呼んでいます。

NLPの6ステップリフレーミングなどはこうしたパートとの会話により
悪習慣などを改善していくワークです。

私は正直まだ上手くパートとコミュニケーションをとれていないので、
6ステップリフレーミングなどは体験できていません。

最近は全体的な無意識領域とのコミュニケーションはまずまずできてきたようです。
ただ、その会話がどのパートが対応しているのかまではよくわかりません。

そこで、こうした無意識と仲良くなる方法について考えていきます。

結論から書くと「呼吸」がその鍵を握っています。

パートの特徴として、他からコントロールされることなく自律的に機能し、
自らのプログラムを起動させることができます。
この特徴からすると基本的には普段は意識からのコントロール下には入っていません。

この辺りのところを身体機能と置き換えていきます。

生命維持に必要な機能とは自律神経系が支配していて、意識しなくても機能しています。
その自律神経系の支配下で活動がコントロールされている筋肉があります。
それが不随意筋というものです。
不随意筋とパートとは自律的に機能している点で似ています。

不随意筋には平滑筋・心臓筋および一部の骨格筋が属しています。
平滑筋は内臓筋とも呼ばれています。
胃や腸、心臓などを動かしている筋肉です。
つまり無意識的に機能している筋肉です。

逆に意識的に動かすことのできる筋肉のことを随意筋といいます。
これは脳脊髄神経系に支配されています。
骨格筋・横紋筋がそれに属しています。
体を支え、運動を司っている筋肉です。

不随意筋は意識的にはコントロールできません。
しかし呼吸器だけは面白い存在をしています。

寝ていても意識することなく呼吸をしていますが、
逆に意識して深呼吸などを行うことができます。

肺の働きを機能させる筋肉は随意筋・不随意筋の両方から成り立っていると言うことです。
そして表面的に現れる呼吸は意識と無意識の架け橋になります。

ここで話はそれて「気」のコトを少し。
中医学で考える「気」の概念。

「気」は、
万物を構成する根源的なエネルギーです。
目に見えるものではありませんが、
考え方としては内臓の働きや機能そのものが「気」になります。

「気」は両親から受け継いだ「先天の気」と、
誕生後に地球上から摂取する「後天の気」に分けられます。

先天の気・・・・腎に貯蔵されている。その量は先天的に決まっている。
  (減ることはあっても増えることはない)

後天の気・・・・先天の気の消耗分を補う。
  呼吸作用で肺に摂取される天の気、飲食物によって脾胃に摂取される地の気に分類。

気の働きにより体質を二つに分類することができます。

「気虚」(ききょ)・・・気が不足している場合。
「気滞」(きたい)・・・気が滞っている場合。

普段は意識することの少ない「気」の存在。
これもはやり無意識領域に存在していそうですが、
先天の気を補う為に呼吸作用を使います。

このように意識的な呼吸によって、私たちの無意識に何らかの影響を与えそうです。
呼吸が上手くできていない時や気滞の時は、筋肉はどのようになっているか。
このような時は筋肉が慢性的な緊張状態にあります。
筋肉が緊張すると身体の組織どうしの接触が妨げられます。
身体の各組織はそれぞれに肯定的な戦略を持って機能しています。
その各組織の機能の連絡網が乱れると言うことです。
この各組織はパートと考えていいと思います。

当然、不随意筋、随意筋も上手く機能せず、呼吸は乱れます。
意識して呼吸を正す必要がでてくると言うことです。

さぁ 今から呼吸をしましょう。
心をこめて、なしもしない状態で、呼吸だけに意識をむけてみましょう。

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