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自分の中で何がおこっているのか?

NLPを学び始めると、やたらプログラムという言葉を耳にします。
NLP的にプログラムというとある種の「条件付け」です。

刺激→反応

私たちはある刺激を受け、それに伴って特定の反応を示します。
矢印の部分にはプログラム(条件付け)が隠されています。

そして同じ刺激を受けても人によってその反応は様々です。
分かり易い例で恐縮ですが、犬恐怖症をあてはめてみましょう。

Aさん:犬を見る→かわいい

Bさん:犬を見る→怖い

AさんとBさんの違いは何でしょう。
矢印の部分に隠されているプログラムの違いですね。

では、そのプログラムって何なんでしょう。
それは過去の体験・経験からなるものです。

つまり、イメージ、記憶なんです。

Bさんは過去の記憶で、
犬に対してのネガティブなイメージをまとっています。
そして恐怖と言う感覚を抱いてしまいます。

Aさん、Bさんの見ている犬は同じ犬だとすると、
それぞれの内的世界(自分自身の内側の部分)での犬のイメージが違うと言うことですね。

当ブログでも、何度となく紹介しているこの言葉ですね。

「人間は出来事そのものに影響を受けるのではなく、出来事にまつわるイメージに影響を受ける」

では、プログラムという条件付けを持って活動している現在の自分、
そんな現在の自分とは・・・

「現在の自分は過去の記憶の集まりである。」

私たちがこの世界を認識するすべは、
五感からの入力です。

その入力が頭の中の神経システムで処理され、
言語、つまり意識化されます。

では、その五感の入力によって私たちは何を意識化しているのか?

実はそこにある物質空間そのものでは無いのです。

つまり、同じ「りんご」を見たとしても、
AさんとBさんの見ている「りんご」は違うのです。

視覚で言えば、
赤色を脳が見ているとしても、Aさんの赤色と、Bさんの赤色は同じ色を示してはいません。
そして同じ「りんご」を見ていても抱く感覚は互いに別物です。

私たちは五感による入力を通してこの世界を認識していますが、
それは物質空間ではなく、その人の情報空間として認識していると言ったほうがいいのかもしれません。

モノ、現象などを認識する場合、
そこにぶら下がっている、感覚、感情、価値観などを私たちの神経システムは処理しているのです。

そして、その感覚、感情、価値観などは、
過去の体験・経験により出来上がったものです。

現在の自分は過去の記憶の集まりである訳です。

例えば、視覚がつき始めた赤ちゃんが初めて「りんご」を見ました。
Aさん、Bさんとは更に違った反応になります。

この赤ちゃんは、情報空間ではなく、物質空間に存在する「りんご」を見ているのかも知れません。
その「りんご」にぶら下がる感覚も感情も価値観も何も無いのです。

何かがそこに存在するだけです。存在すら把握することができないかもしれません。
「りんご」の記憶が無いから、何も無いのです。

私たちは、過去のイメージによって今を認識しているに過ぎないのです。
そんな内的世界でのイメージを投影している外側の世界。いわゆる現実。
それは自分そのものなのです。

「自分の中で何が起こっているのか?」

この質問が、豊かな現在を再生する為のキーになるはずです。

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