アイデンティティ その3
更にアイデンティティについて煮詰めていきましょう。
前回までを、少しふりかえっていきましょうか。
(その1、その2)
ニューロロジカルレベルを使って、アイデンティティについて考察を深めています。
そして、ニューロロジカルレベルの上位概念のアイデンティティすら、
X=Yであって、「本当の私」ではありませんでした。
アイデンティティは、人との関わり、モノとの関わり、出来事との関わりなど、
過去の体験・経験の中での関係性を元に築かれたものでした。
シンプルに表現してしまうと、アイデンティティは記憶であったんですね。
では、記憶とは?というと、現実世界をサブモダリティを介して私たちが認識できるイメージであったわけです。
「アイデンティティ=記憶=実世界×サブモダリティ=イメージ」
そして、このような公式を作りだすことができました。
前回の最後に予告として、アイデンティティが作り出される関係性について・・・
で、終わりました。
では、続いていきましょうか。
アイデンティティはどのように作り出されているのか?
ニューロロジカルレベルとの関係性とは?
さて、プログラムはどのように作られるのですか?
体験によりプログラムは作られます。
ただし、ただの体験では作られません。
それは「強烈なインパクトを持った体験」或いは「繰り返しによる体験」によってプログラムは作られていきます。
ニューロロジカルレベルでみると、
上位階層については「強烈なインパクトを持った体験」によりプログラムができ、アイデンティティに影響を与えています。
下位階層については「繰り返しの体験」によりプログラムができ、アイデンティティに影響を与えています。
ある程度人生経験をされた大人であれば、このような傾向が強いかと思います。
例えば、あなたの目の前に、目を疑うほどの自分好みの女性、或いは男性が現れたとします。
その時、あなたのニューロロジカルレベルはどこのレベルに刺激を受けるでしょう。
上位階層のアイデンティティ、信念・価値観レベルではないでしょうか?
つまり、この場合は強烈なインパクトのある体験なわけですね。
一度の体験でアイデンティティ、信念・価値観を形成してしまいます。
次に、例えばあなたが○○会社の社員だとします。
その時のアイデンティティはどのように形成されていくのでしょうか?
もちろん、これも強烈なインパクトを持って形成される場合もありますが、
どちらかと言うと、それは例外でしょう。
多くの場合は、あなたが勤務先に向かう行動、その勤務先の環境、その会社で発揮する能力、
それらが繰り返し、繰り返しあなたに刻み込まれていくことによりプログラムが作られていきます。
その時、あなたのニューロロジカルレベルは、どこのレベルで刺激を受けるのでしょう。
この時は、下位階層の能力、行動、環境レベルではないでしょうか?
このようにアイデンティティもプログラムと同じように2つの体験法によって作られていきます。
そしてアイデンティティもプログラムですね。
さて、次回も引き続きアイデンティティについて、より深めていきます。
次回は自己同一化という視点からアイデンティティを探っていきます。
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