NLP アンカー
以前にNLPラーニングの山崎啓支さんのセミナーを受講した際に、
「NLPで大切なスキルは何ですか?」という質問をしました。
「サブモダリティチェンジ」「リフレーミング」
この二つをあげてくださいました。 著者:山崎 啓支
そして、このことはこちらの書籍にもしっかり書いてあります。「人」や「チーム」を上手に動かす NLPコミュニケーション術 (アスカビジネス)
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これを元に「サブモダリティチェンジ」、「リフレーミング」を考えてみました。
(関連記事)
NLPサブモダリティチェンジ、NLPにおいての五感を考える、NLP リフレーミング
さて次はと考えるとやっぱり外せないのが「アンカリング」というスキルになるのではないでしょうか?
サブモダリティチェンジ、リフレーミング、アンカリングの三つを組み合わせると、多くのNLP技術が可能になります。
「アンカリング」という言葉を聞いてもピンとこないかもしれませんが、私たちはすでにそれを経験しています。
例えば、
「ある歌を聴くと、ある情景や感情がよみがえる」
「ある場所に行くと、過去の体験を思い出す」
この場合、
「ある歌」=【つながり】=「情景、感情」
「ある場所」=【つながり】=「過去の体験」
このような【つながり】のことをアンカーといいます。
(英語で、アンカーの意味は船の「いかり」です。
NLPでのアンカーは特定の心理・生理状態に固定させる状態を作り出すことからこの言葉が使われています。)
「特定の対象のイメージ」が「特定の感覚」に結びついているのです。
そして「特定の感覚」を呼び起こす引き金となっているものを「トリガー」といいます。
(言葉的には、引き金自体をアンカーとして解釈もできます)
上記の場合ですと、「ある歌」、「ある場所」がトリガーとなります。
では、どのようにしてこのような【つながり】、アンカーができたのでしょうか?
それは、何らかの強い感情があったか、あるいは繰り返しの出来事、行動などによります。
「インパクトと繰り返し」です。
「インパクトと繰り返し」という言葉で思い出されることがあります。
「無意識にできてしまったプログラム」
「新たなプログラムを無意識にインストールする」
「内的体験を変える」
これらの原理もアンカーが作り出される条件と同じですね。
アンカーは自然にできてしまったものもあれば、
逆に意図的にアンカーを作り出すことも可能です。
メジャーリーガーのイチローがバッターボックスに入った時、いつも決まった仕草をします。
それによって集中力、打てる感覚を呼び出していると思われます。
この場合は、
「決まった仕草」=【つながり】=「打てる感覚」→自分のパフォーマンスを最大限に高める
このように多くのアスリートもアンカリングを使っています。
自然にできてしまったアンカーとしては、「電話のベルが鳴ると、すぐにでようと行動してしまう」、
「赤信号で止まろうとする、信号が青になると進む」・・・など日常生活にも多く存在します。
「梅干やレモンを想像すると、唾液が出る」というのも同じでね。
また、人にもよりますが「海を見ると叫びたくなる」というのもありですね。
意図的にアンカーを作りだす例としては、「パブロフの犬の実験」があります。
ロシア人心理学者のパブロフは、犬にエサを与える時に必ずベルを鳴らすようにしたところ、
やがてエサが無くても単にベルを鳴らすだけで犬がよだれをたらし始めたというものです。
これを「条件反射」と呼びます。
この場合は、
「ベルを鳴らす」=【つながり】(=「エサを与える」)=「よだれがでる」
真ん中の「エサを与える」の部分をショートカットして「よだれがでる」に繋がりました。
NLPでは意図的にアンカーを作り出し、どんな時も、自分の最高最適な状態を引き出せるようにします。
手始めとしてこんなことをやってみてはどうでしょうか?
日常生活の中で、
どんな小さなことでもかまわないので「ヤッター」という感覚を抱いた時に、左手のこぶしをチョット強めに握ってください。
(強さはいつも一定にして下さい)
アンカーを設定する練習ですので、どんな些細なことでもいいので、あえて大げさに「ヤッター」と思ってください。
そして、それをなるべく数多く一週間ほどやってみてください。
(楽しんでやろうとすると、結構多くの「ヤッター」があるはずです。)
すると、どうでしょうか、左手のこぶしを握っただけで心的状態が変わることに気づくと思います。
「ヤッター」の感覚がよみがえってくるのです。
この場合は、
「左手のこぶしを握る」=【つながり】=「ヤッターという感覚」→自身に満ち、楽しくワクワクする自分
このアンカーを作り出すには実際の体験と並行してLiveで行いますのでチョット時間はかかります。
Liveアンカーは色々他にも応用もできます。どんなことができるのか考えてみるのも楽しいですよ。
さて実際のNLPのワークではもっと瞬時にこれを行っていきます。
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【自信に満ちた状態を引き出す場合】
特定のポーズ(仕草)をトリガーと設定します。
例えば、左手首を右手で握る、耳たぶを触る、肘をつかむ・・・など。
そして内的体験により、過去の体験から自信に満ちた状態を思い出します。
この時にしっかり五感を使って自身に満ちた状態を味わってください。
五感を使うわけですから、その時に何を見ていたのか、自分はどんな声だったのか、
周りからはどんな音、声が聞こえていたのか、それはどのあたりから聞こえてきていたのか、
その時の感覚は身体のどのあたりで感じていたのか・・・・などなど。
しっかり感情を味わってください。
感情が最高に高まるピークの直前に、先ほど決めた仕草をします。
これを2、3回繰り返します。
そして一度気分を変えます。
(その場でピョンピョン跳ねたり、今日の朝ごはんなどを思い出してブレイクステートする)
最後にアンカーされているか、トリガーを使って確認する。
(ちゃんと自信に満ちた心的状態が現れるか)
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他にもリラックスできるアンカーや冷静沈着になるアンカーなどを作っていくのもいいですね。
上記の例ですと過去に何らかの自信があった体験が必要になります。
では、今までそんな経験なんか一つも無いという場合はどうしたらいいのでしょう。
そこで、こちらの書籍の36ページのワークを引用します。 著者:ポール マッケンナ45分で強い自分になろう ~自信獲得プログラミングCDつき~
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私は凄く好きなワークで、これをやるとワクワクして自信が湧いてきます。
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徐々に自信を深める
初めてやるときは、まず終わりまで目を通してください。
1.ほんの少しだけ自信が深まった自分が目の前に立っているところか座っているところを思い浮かべます。
2.次に、自信を増したその自分の中に入り込んだところを想像してください。
その自分の目を通して物を眺め、その自分の耳を通して音を聞き、自信を増した自分の気分に浸ってください。
続いて、目の前にもっと自信を深めた自分の姿を想像します。
新しいあなたは、立っていても座っていてもいいのですが、
前より少し背が高くなり、自分に対する、前よりもいくぶん強い信頼感を目にたたえ、
わずかながらカリスマ性すら発散しています。
3.今度はさらに自信を深めたこの自分の中に入り込み、目の前にいっそう自信に満ちた自分の姿を見いだします。
もっと情熱的で、もっとパワーがあって、もっと気楽で心地良さそうな自分の姿を。
4.3を繰りかえし、ますます自信を深めた自分の中に入っていき、ついには自信であふれんばかりにします。
どんなふうに自分の体を使っているか、かならず確認してください。
息遣いや表情、目の輝きにも注意を向けてください。
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この場合はアンカリングはしていませんが、一番感情が高ぶる直前にアンカーしてあげればいいはずです。
ちなみにこの書籍にはマインドプログラミングCDというものが付いています。
かなりできのいい催眠CDですので一度体験されることをお進めします。
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