NLP リフレーミング ~「人」や「チーム」を上手に動かすNLPコミュニケーション術より~
前回からの続きになります。
状態を変化させることができれば、能力を最大限に発揮できます。
そして、変化は2つの方法で起きるとお伝えしました。
「五感の質を変える」と「視点を変える」です。
これは「サブモダリティーチェンジ」と「リフレーミング」と呼ばれるモノです。
「サブモダリティーチェンジ」については、すでにお伝えしました。
今回は「視点を変える」、つまり「リフレーミング」について考えていきます。
復習になりますが、「変化とは感覚の変化」です。
そして、変化は無意識レベルで起きます。
変化の原理は「つなげる」「切り離す」です。
私たちは、無意識のうちに、ある特定の対象がある感覚に結びついています。
「自分自身の状態をコントロールする」には「焦点を何につなげて、何から切り離すか」ということになります。
そして、重要なことをもう一つ。
「人間は出来事そのものに影響を受けるのではなく、出来事にまつわるイメージに影響を受ける」
これは、映像や音の質が変わると、それに反応する感覚の質も変わることを意味し、サブモダリティーチェンジにつなげていきました。
今回はさらにもう一つ、別の表現で付け加えます。
「私たちが現実を体験する方法を変化させる能力は、現実の内容そのものを変化させることよりも効果的であることが多い」
「価値観について」を、当ブログで以前に紹介しました。
「物事の価値は無色透明」
起こってしまった出来事は変えることはできませんが、視点を変えた見方はできます。
一つにしか向けれない焦点を「痛み」ではなく、「快」につなげた見方をすれば、どんなに素晴らしいでしょうか。
「リフレーミング」とは、物事の視点を変えることです。
視点を変えることによって、その視点と結びついている意味が切り離され、新たな意味づけがなされます。
ただ私たちがリフレームを必要としている場面では、否定的な感情につかっている時が多いです。
感情的になっている時は、当然視野が狭くなり、リフレーミングなんて思いもつきません。
感情を薄める必要があります。
どうするか?
自分自身から意識を切り離し、客観的な視点を持ちます。
イメージとしては幽体離脱をして自分の姿を上から見ている感じです。
NLPではディソシエイトといいます。
映画のスクリーンが目の前にあるとします。
自分の姿が、スクリーンに映っているのがディソシエイトの状態です。
逆に、スクリーンの中に入り込み、自分自身の目で周りを見ている(当然、自分の姿は見えません)のがアソシエイトの状態です。
感情を薄める時に使うのが、第三者ポジションを取りやすくなるディソシエイトということになります。
感情を薄める時に使うのがディソシエイトなのですが、感情的に深くどっぷり浸かっているときは、
ディソシエイトすることすらも忘れてしまいます。
これはある程度トレーニングが必要です。
何かに反応してプログラムが起動する前に、スーッと引いてディソシエイトする。
そんなトレーニングを日常的に繰り返し繰り返し行う必要があると思います。
一方、アソシエイトは逆に意識的に行うのは比較的しやすいと思います。
意識的に豊かなイメージと結びつければ、どんどん入り込むことができます。
感情的になるスイッチが入ったと同時にディソシエイトのスイッチも入れてみましょう。
最後にこんな言葉で締めくくっていきます。
「私たちの時代の最も優れた発見は、心の持ち方を変えることで、人生を変えられるということだ」~ウィリアム・ジェームズ~
(参考書籍)
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「人」や「チーム」を上手に動かす NLPコミュニケーション術 (アスカビジネス) 著者:山崎 啓支 |
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